■文化と人が織りなす未来の津山
市長:人や文化など、今ある地域の特色や魅力を、未来のまちづくりに向け、どのように生かしていくことができるか、ご意見をお聞かせください。
小椋:津山市は、今、観光都市として頑張っていると思います。阿波地域も、その一員として、力を合わせていきたいです。市外や県外からたくさんの人が訪れるようになれば、仕事が生まれ、米などの特産品も売れていきます。良い循環を生み出し、住民の生活が潤うよう、これからも真剣に取り組んでいきたいです。
阿波地域では、移住者が増えてきていますが、地域に溶け込み、住んで良かったと思ってもらえる地域づくりを、移住してきた皆さんと一緒に協力しながらやっていく必要があると思っています。
人と人のつながりやコミュニケーションが何より大切だと思います。阿波地域の発展が、津山市全体の発展につながるとうれしいです。
山田:都市部での農産物の販売を充実させ農家の所得を増やすことで、地域の農業の持続性を高め、農村部の維持・存続につなげたいです。宮尾町内会では、一般社団法人を立ち上げ、非農家も大型農家も一緒に協力して地域の農業を守っていく基盤ができました。
久米地域には、魅力ある施設がたくさんあります。「梅の里公園」は、春以外の季節もイベントなどで盛り上げていきたいです。「久米ロッジ」は、スポーツ交流や自然体験により、子どもたちの自立性を養う場として、今後も活用してほしいです。
令和6年度には、地域とともにある学校づくりを目指し、市内の全小中学校でコミュニティ・スクールの活動が始まりました。誠道小学校の「やってみよう!」という合言葉はわたしも気に入っています。
何かをまとめていく上で、一番大事なのは「人の輪」です。停滞していると愚痴ばかりが出てきますが、小さなことでもみんなで動き出すと、次の目標が生まれます。より広いエリアを巻き込む西のまちづくりを「よーし、『やってみよう!』」。
上高:室町時代に始まったといわれる県指定重要無形民俗文化財「新野まつり」や、明治100年を記念して始まった「勝北文化祭」から名称を変えて今も続いている「勝北ふるさとまつり」など、地域独自の文化・伝統は保護し、次の世代に継承していく必要があります。伝えることができる人が生きているうちに、若い世代につないでいかなければなりません。
わたし自身も、自分の知識を後世に伝えるため、勝北地域を歩き、人の話を聞きながら、『勝北むかしばなし』をまとめました。
津山市を活性化させるには、それぞれの地域が独自の色を出しながら、一緒に頑張っていくのが良いと考えています。先人がつくり上げてきた大切なものは残し、その上で新しい風も取り入れ、魅力ある文化をつくっていきたいです。
大塚:約50年前、加茂では将来の子どもの減少を見越し、学校統合が行われました。これは、理にかなっていると思います。これから先も、少子高齢化が進み、小規模な学校が増えていくことが予想されますが、適度な規模がなければ集団教育は成り立ちません。子どもたちに質の良い教育を提供するためにも、学校を適正規模にすることは必要ではないでしょうか。
また、行政経営にも費用がかかります。限りある財源を効率的に使っていくことが、求められていると思います。
「黒木キャンプ場」「津山市加茂町スポーツセンター・体操練習場」などは、その特色をしっかり生かした運営をしてほしいです。
大きな課題は農業です。耕作放棄地が増える中、地域の農業をまとめる役が必要だと思っています。地域で生産したものを地域で消費する、しっかりした地域内循環の仕組みをつくることは、住む人の活力にもつながります。
岸本:住民の皆さんの多くは、どこかの町内会に加入しているかと思います。町内会は、住みよい地域をつくっていく、一番身近な組織です。新しい津山をつくっていくためには、やはり行政と町内会が一体にならないと、物事は始まらないと思っています。さまざまな機関とつながりをもって、より地域に必要とされる町内会にしていきたいです。
わたしの長年の夢は、津山駅を降りた時に、津山城の天守閣が見えることです。皆さんのいろいろな意見や思いを大切に、夢を持って取り組むことで、津山市はさらに良くなると感じています。
何といっても、人とのつながりが大事だと思っています。これからも人の力を信じて、みんなと一緒に進んでいきたいです。
市長:地域で培われてきた特色や魅力は、地域の宝です。皆さんの話にも出てきた、数ある地域の宝を誇りをもって次世代につないでいくことが大切です。同時に、それらをしっかりと活用し、新たなまちの力に変えていくことで、誰もが輝く未来の津山を一緒につくっていきましょう。
◆合併後20年の歩み
○久米地域
・久米公民館整備
・倭文保育所整備
・道の駅「久米の里」リニューアル事業
・下水道整備 など
○勝北地域
・市庁舎(勝北支所)耐震改修等事業
・勝北統合保育所整備
・農産物直売施設整備事業 など
○阿波地域
・阿波地区交流施設大規模改修
・林業専用道路整備事業
・除雪機械整備 など
○加茂地域
・市庁舎(加茂支所)耐震改修等事業
・ウッディハウス加茂大規模改修事業
・黒木キャンプ場・ダム周辺再整備事業 など
問合せ:秘書広報室(広報)
【電話】32-2029
■津山市合併20周年記念事業
日時:令和7年2月11日(火・祝)午前10時~
場所:ベルフォーレ津山(アルネ・津山7階)
内容:津山市市政功労者表彰、感謝状贈呈、記念講演会など
◆合併20周年記念講演会
演題:津山市の未来に響く鼓動
講師:坂本雅幸さん(旧久米町出身の和太鼓演奏者)
※詳しくは、お問い合わせください
問合せ:地域づくり推進室
【電話】32-2032
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