介護保険の「今」

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介護保険制度は、平成12年4月に、「高齢者を社会全体で支える」という理念の基にスタートし、今年で24年目です。
この間、世の中は大きく変わり、介護保険制度は度重なる改正により対応してきました。その背景には、急激な高齢化や、要介護・要支援認定者の増加・重度化、そして、長期化などがあります。また、家族形態や生活スタイルの変化などによる家庭内外での介護力の減退、働く世代の人口減少による介護人材の不足は、今後もますます深刻化することが予測されます。
養父市では、これまで培われた地域医療・地域福祉の土台の上、他市に比べ施設やサービスが潤沢に整備されており、使いたいサービスが比較的使いやすい、恵まれた状況にあると言えます。一方で、市民の皆さまにご負担いただく介護保険料は、県内でも高いのが現状です。市では、この両側面を考慮しながら、介護保険制度の適正化に努めています。
介護保険を使い始めることはゴールではなく、その後も改善を目指し、状況によっては、介護保険を「卒業」できる場合もあります。使い慣れたサービスを変更することに抵抗感を持つ場合もありますが、ケアマネジャーと相談して、状態に合わせてケアプランを調整することが大切です。
高齢者が住み慣れた地域で少しでも長く自立した生活を送れるよう、それぞれの立場で努力し、社会全体として支え合って行くことが、求められています。

問合せ：地域包括支援センター
【電話】662・7603