■智頭往来-志戸坂峠越を発掘調査しました
智頭往来-志戸坂峠越は村の歴史を語る上で重要な遺跡であり、将来に受け継いでいくため、村では国の史跡指定を目指しています。その際にこの遺跡の価値付けが必要となり、基礎資料を得るために、発掘調査を令和4年度より実施しています。今年度は、5月22日~6月5日の期間で実施をしました。調査結果については、今年度中に調査報告書を作成する予定としています。
■概要
因幡国と美作国境の志戸坂峠を越える智頭往来は、古くは平安時代の律令政府が定めた、国司通行の官道であり、因幡国司平時範が京より赴任する際に通ったと記されているが、確実に道の歴史が追えるのは江戸時代に入ってからである。江戸時代には、因幡藩主池田光政より代々、志戸坂峠を越え、参勤交代の要道として利用されていたこともあり、各藩により道が整備されていたとみられる。その後、明治時代に入り、西粟倉村側では岡山県により車道の開設が行われた記録があり、昭和9年に至るまで岡山県と鳥取県とつなぐ主要道として利用されてきた。現在は農林業や生活道路として使用されつつ、地元の貴重な歴史遺産として大切に守られており、平成8年には歴史の道百選に選定され、現在に至っている。
問合せ:教育委員会
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