■地域の民間企業で研修しながら新しい事業に取り組む隊員
名前:山口萌 菊池豪
事業名:合同会社セリフ
出身:二人とも東京出身
▽なぜ西粟倉でチャレンジしようと思ったのですか
山口さん:西粟倉は起業する人が多く、羽田さん(合同会社セリフ代表)の発信にも興味を持っていました。東京で都市農業を実践する農園に勤めていましたが、中山間地に生業としての農業の景色を残せないかということにも関心がありました。ちょうど転機のタイミングで、養鶏を中心に中山間地で強い農業をつくるという新事業をみて、決断しました。
菊池さん:
自分にとって意義のある事業を一から作り上げる実力を身に着けたいと考えていたところ、羽田さんが出されていた求人内容に関心を持ちました。
羽田さんの養鶏事業が持つポテンシャルや事業構想に強く共感したこと、また、大学時代に1年間休学し鹿児島県の離島で生活をしていた経験があり、地方で働くことの面白さは実感があったため、移住してチャレンジすることを決めました。
▽どんな活動を行っていますか
菊池さん:私たちは平飼い養鶏事業を行う予定で、11月の頭から飼育開始するのでその準備をしています。そもそも我々は養鶏業自体に経験がないため、全国8ヶ所の養鶏場に学びに行きました。そこから得た知見をもとに、今は鶏舎の生活環境となる内装を色々な事業者の方に相談しながら決めたり、敷料に使う籾殻を設置する作業などを行っています。
山口さん:鶏に必要な餌を栄養源別に素材を探し、近隣の農家や食品会社から未利用資源を購入したり譲って頂き、自家配合飼料の準備を進めてきました。村内では農家やエーゼロからくず米、ヒノキ醸造所からモルト粕を頂いています。養鶏場の視察を重ねて、村内の土建屋さんや大工さんと一緒に私たちの養鶏場の条件に落とし込んできました。
▽村の好きなところ
菊池さん:まだ移住して3か月ほどですが、毎週末のイベントや、新規事業が次々と立ち上がっているのをひしひしと感じており、仕事や趣味を問わず、思いついたことを形にする方が多いところに刺激を受けています。
山口さん:面白い趣味や経験を持った人が多く、あわくら会館など村内で色々な学びの場があるのが嬉しいです。また、何かしら自然相手に仕事をする方が多いので、生き物や森に関する会話が日常的に聞こえるのが面白いと感じています。村の方々に色々教えてもらいたいです。
■起業し地域の資源を活かした事業を行う隊員
名前:内海千夏
事業名:Na-tuBeauty
出身:西粟倉村出身
▽なぜ西粟倉でチャレンジしようと思ったのですか
今はネット注文などでどこに居てもある程度のものは手に入れられますが美容室は自らが足を運ばないといけません。鳥取や津山など遠くまで行っている人の話を聞き、街なら美容室が溢れるほどありますが、西粟倉や近隣には新しい美容室の店舗が少ないのでこのタイミングで自分で開業してみたいと思いつきました。最初は思いつきでしたが、いろいろ西粟倉のことを調べている内に地域おこし協力隊の制度を知り開業にはとても良い制度だと思いすぐに申し込みました。
▽どんな活動を行っていますか
日々は通常の美容室として営業しています。お客様に飽きられないように新しい薬剤やメニューを取り入れています。また成人式やイベントなどでは着付けセットも承っています。Uターンしてきた時は知っている人が少なかったのですが、サロンを通じていろいろな方と繋がりが持てました。
▽村の好きなところ
静かなところです。サロンで働いている時も鳥やカエルの鳴き声など自然の音しかなくて本当に落ち着きます。街に居た時はいつも何かの騒音がしていました(笑)
西粟倉に住んでいる方はみんないい人ばかりで変わった経歴の方もいてお話も面白いです。
知り合いはみんな身内みたいな感覚でとても温かく何でも相談できます。
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