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議会だより 定例議会令和6年9月(1)

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岡山県西粟倉村

■質問事項 新田議員(1)
大茅スキー場エリア再整備事業について

▽質問要旨
大茅スキー場エリア再整備事業は、提案審査会(プロポーザル)で「不採択」となりましたが、本整備事業の継続を求める経緯と行政管理のあり方について村長にうかがいます。
(1)公示された西粟倉村民間事業者提案制度実施要綱による結果が明らかになっている現況において、本再整備事業の継続を求める経緯
(2)不採択とされたものを継続することのできるその根拠
(3)八月六日に大茅地区での説明会が行われました。他の地区でも説明会を実施することが必要ではあると思いますがいかがでしょうか。

▽答 青木村長
(1)本事業は、本村の地方創生推進事業の柱と考えています。ローカルベンチャー事業に続くTAKIBIプログラムにより収益性の高い企業を村内に立地させ、持続的な産業として発展性が見込めるもの、そしてそれを通じて村内に仕事の多様性及び選択肢を増やすことを目的とした事業と考えています。人口減少や少子化の流れが続く中で、村の存続を考える上で地域資源を使った経済基盤をつくる。また、村内着地型の企業を誘致し、成長の基盤を創出することが基本です。しかし、前回、プロポーザルの結果は、応募者があったものの、残念ながらその提案は不採択という結果でしたので、今回はさらに選択をいただけるような新たな提案を募集するというのが経緯であり、その理由です。
(2)審査会において不採択とされたのは、大茅スキー場再整備構想基本計画そのものが否定をされているわけではありません。あくまでも、基本計画を実現するために提案された設置運営に関する提案内容について不採択という判断ですので、さらなる優れた提案を募集する意味合いであることをご理解賜りたい。
(3)今のところ、全村での本事業の説明会の予定はありません。しかし、ご要望があれば対応したいと考えています。

▽結 新田議員
大茅スキー場エリア再整備事業について、本議会で各議員の賛否を含めた闊達な議論ができないことが残念であります。大茅スキー場エリア再整備事業は、本村の抱える地方創生を推進する上で、十分な説明や議論がなされないままに巨額の予算を伴う計画が進められるという課題を、最も顕著に露呈していると思います。執行部には、住民への丁寧な説明と議会への提起を求めます。

■質問事項 新田議員(2)
「TAKIBIプログラム」について

▽質問要旨
令和六年四月一日付で、西粟倉TAKIBIプログラム委託業務費として四千六百二十万円の委託契約、同時にTAKIBIプログラム等の取組の情報発信を担う業務として、千六百八十三万円の委託契約を、村内事業者と随意契約を行っています。
(1)TAKIBIプログラムが一事業者に委託された経緯
(2)TAKIBIプログラムに招聘される企業は、誰がどのように決めているのか
(3)村にとって大事業が、TAKIBIプログラムを委託された一事業者の判断の中で遂行されることは、公共事業のあり方として不適切であると考えるが、見解をお願いします。

▽答 萩原産業観光課長
(1)地方創生推進交付金の申請時から当時の(株)エーゼロと協働して、本プログラムを推進していく体制で事業認可を受けています。村外の資源を村に引き込む役割を(株)エーゼログループが担っております。ローカルベンチャー事業では、全国で最大十一自治体と共同申請して交付金事業の認可を受けていました。こうした行政と地域に根づいた民間中間支援事業者が協働体制を取る形を共同申請の条件にしており、全ての自治体でこうした体制が取られてきました。今期の推進交付金でも六自治体の共同申請となっています。従来の実績や体制を踏まえ、こうした役割を担える村内事業者として、(株)エーゼログループ以外にいないという判断をして、選定しています。
(2)TAKIBIプログラムは、その都度、設定されるテーマにより、村外でテーマに関係した事業を行っている事業者を受託事業者である(株)エーゼログループが選定し、招聘しています。産業観光課とも協議して、そのテーマに合った招聘事業者を決めているのが実情です。
(3)宿泊交流施設整備、それから今回の大茅スキー場エリア再整備については、大きな投資になるがゆえに、その後の施設運営が自立した運営になることが重要な要素です。その点において、本プログラムでは民間の事業者の意見を取り入れながら、基本的な事業プランを見込んだ上でその運営担い手を公募することとしており、有識者による審査会を通じて効果の実現性と継続性を審査し事業の決定を行っていることから、不適切とは考えておりません。

▽結 新田議員
TAKIBIプログラムは、地方行政の根幹とも言うべき二元代表制の枠外で事業計画が進むなど、行政や議会のコントロールが充分効いているとは言い難い状況です。執行部には村民の思いを丁寧に拾い上げる努力と、行政に携わる者として、西粟倉を守るという命題に対し、創造力を発揮し、企画運営を行っていただきますことをお願いします。

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