骨は古くなると溶かされ、また新たに骨が作られます。骨粗しょう症とは新しく作るより、壊れる方が多くなった状態のことをいいます。特に高齢者や閉経後の女性に多くみられます。骨粗しょう症になると、腰痛の原因になったり、骨折しやすくなったりします。太ももの骨などを骨折すると、寝たきりになるリスクが高くなります。
■骨粗しょう症になる原因
加齢・早期閉経・極端なダイエット・偏食・運動不足
喫煙・アルコールの多飲・日光を浴びない・遺伝など
■予防
・ビタミンD、カルシウムの摂取。成人ではカルシウムは1日600mg必要と言われています。(例)チーズ4個分(100g)
・適度な日光浴(皮膚でビタミンDの合成が行われる)。
・1日30分程度の体力に合った適度な運動で骨密度・筋力の増加を図る(腹・背筋の筋力強化訓練やウォーキング、水泳など)。
下記の運動は一例です。無理のない範囲で実施してください。
※西粟倉村診療所では、左手のレントゲンによる骨塩定量検査(骨密度測定)が可能です。
■骨粗しょう症の治療は根気よく
骨粗しょう症と診断され、服薬を始めても、1年後には患者さんの約半数は処方通りの服薬ができていないという報告もあります。1年以上の長い治療によって効果が出てくるとされています。痛みが消えた。薬を飲んでいても骨密度が上がらない。と自己判断で中断はせずに、医師へご相談ください。治療方法は飲み薬や注射など様々な種類があります。ご自身に合った方法を見つけて、予防・治療していきましょう。
■背筋トレーニング 手足同時上げ
・手の指先から足のつま先が一直線になるイメージで
・背中が床と平行になるように
四つんばいになり、顔は下に向けたまま右腕と左脚をあげる。その状態を10秒間保ち、四つんばいの姿勢に戻る。呼吸は続ける。手足を入れ替えて、同様に行う。10回を目安に、ややきついと感じるまで行う。
■腹筋トレーニング へそのぞき
・戻すときは頭を床につける
・へそが見えるまで体を起こす
・膝を立て、手は太ももに置く
あおむけに寝て、膝を立てる。手は太ももに置き、へそをのぞき込むようにゆっくりと上体を起こす。へそが見えたら、その場で2秒間キープし、頭が床につくまで2秒間ほどかけてゆっくりと戻す。呼吸は自然に続ける。10回を目安に、ややきついと感じるまで行う。
問合せ:西粟倉村国民健康保険診療所
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