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議会だより 定例議会令和6年6月(3)

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岡山県西粟倉村

■質問事項 新田議員(1)
西粟倉村民間事業者提案制度について

▽質問要旨
西粟倉村民間事業者提案制度に関わる法令等についてうかがいます。村内の一事業者に委託された「TAKIBIプログラム」へ参加するワークショップメンバーである招聘企業と村が共創し、実現を前提として基本構想設計を行い、最終的にプロポーザルを経て随意契約を結ぶことは、官製談合防止法に抵触することはないのか。

▽答 萩原産業観光課長
基本構想等を作成した事業者に対し、村から作成した事業の実施までを依頼していないこと。設計内容はさほど特殊な技術を要するものではなく、基本設計に関与していなくとも、今回の募集に参加できること。募集に際し基本設計の内容を公開しており、参加しようとする事業者に対し公平に情報を提供していること。以上のことから、ご質問の法律には抵触しないと考えております。

▽問 新田議員
村長は三月議会において、私の本制度に対しての一般質問に、「公共調達という面を見たときにこのやり方が適正なのかどうか、初めから決まっているじゃないかという面は、僕は認めます」と答弁されています。この答弁をもってしても、相手方になるものとして希望する意向をあらかじめ教示することとして入札談合など関与行為に抵触する恐れがあります。「TAKIBIプログラム」をスタートとする現行の民間事業者提案制度は、制度の運用に不備があると改めて感じます。

▽答 青木村長
「TAKIBIプログラム」は、地方創生政策として当村が国に先行して行う第一段階の創業支援であるローカルベンチャー事業をさらに発展させ、若者世代の雇用の拡大を図ることを目的としています。実現を前提につくり上げたものを公共調達するときに、基本構想策定者を抜いて入札をすることが誰の利益になるか、つまり設計、施工、そして運営も含めたものになっている手前、通常の競争入札で争う一般的な入札方式ではないので、なぜそう言ったかといいますと、皆さんがそういうふうに錯覚をされることもあるのかなと客観的な事実としては思っています。今までの過程においては公正に執行されていると考えています。

▽結 新田議員
地方創生がスタートして十年を迎えました。日本全体を見れば、当初の熱気も冷め、東京一極集中や止まらぬ少子化など、効果が見えにくい状況です。そんな中、西粟倉村は人口の社会減を食い止めることができているように思います。一方で、コンサル任せの過疎ビジネスから脱却を図るなど、抜本的な見直しが必要です。住民の魂の籠もった地方創生の実現を共に考えてまいりたいと思っています。

■質問事項 新田議員(2)
大規模災害対策について

▽質問要旨
本村の大規模災害対策についてうかがいます。
1、大規模災害を想定して、どのような対策を図る計画がなされているのか。
2、西粟倉村防災会議条例による防災会議について、女性委員は何名か。直近の会議はいつ開催されたか。
3、男女共同参画に取り組む部署の役割を地域防災計画に位置付けることが求められているが、本村の状況はいかがか。
次に教育課長にうかがいます。
(1)学校における安全に関わる教育の推進の状況について。
(2)教育施設における避難場所の運営計画について。
(3)教育施設等避難場所のWi̶Fiの状況について。状況はいかがか。

▽答 榎原総務企画課長
1、主なものとして西粟倉村地域防災計画、その他、施設設備等の脆弱性、充実に対応するための西粟倉村国土強靱化計画があります。地域防災計画にはそれぞれ予防、応急、復旧の視点で対策を示しています。
2、防災会議の女性委員は二名で、いずれも役場管理職です。直近の会議は、本年三月十三日に開催しています。
3、本村では当該部署を防災担当課である総務企画課が担当しています。

▽答 榎原教育課長
(1)学校安全計画及び危機管理マニュアルを作成し、計画に沿って、交通安全教室、火災や地震、不審者対応などの避難訓練、また保護者にもご協力いただく引渡し訓練など、予防教育、実践教育を年間通して行っています。
(2)避難所として使用されるであろう小学校、中学校においては、あらかじめ災害の規模や教育活動再開を見据え、第一次開放スペース、第2次開放スペース、立入禁止区域、使用できるトイレや教室等を定め、避難所施設利用計画を立てています。
(3)各学校には教育用のWi̶Fiは整備されていますが、情報セキュリティーの観点から、一般用には開放していません。太陽光発電を活用した蓄電装置があり、非常時にも使用できる照明やコンセントが整備されています。

▽結 新田議員
地震等の災害を完全に予測することは現段階ではできない状況です。防災から減災へ視点を広げ、女性をはじめとした多様な立場の方の視点を取り入れた防災計画の立案が求められています。執行部には減災・防災の司令塔として危機の感性を高め取り組んでもらいたいと思います。

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