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自治体の皆さまへ

新年、明けましておめでとうございます 本年が皆様方にとって健やかな年でありますように

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岡山県西粟倉村

■村長 青木秀樹
未曾有の大地震が石川県能登地方を襲ったときから、ちょうど一年が過ぎました。阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、そしてこの能登半島地震など、この他の地震も合わせると、ほとんど数年ごとの大きな震災リスクにさらされています。それに加え、台風や集中豪雨による土砂災害など、快適な現代生活の中でその危険性が増加していることも大変気がかりです。日常生活の裏側で、一体何が起こりつつあるのか不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
地球温暖化と気候変動、自然災害の激化、大気汚染と土壌汚染、海洋プラスティック問題、また生物の大量絶滅や多様性の危機、資源消費の加速と都市化の進行、エネルギー問題、農業生産の変動や土壌喪失による食糧危機など今後解決、緩和すべき課題が山積です。
そんな中で私たちは今、人口減少に悩み、村の将来についてもとても心配になります。揺るがない村を維持するには、私たちはこの村で何を考えどう生きれば良いのでしょうか。
それは地球規模で起こっている様々な問題にどう向き合い、この村でどう解決、緩和するかを真剣に考え、取り組むかだと考えています。「百年の森林構想」は全国レベルで有名になりました。しかし、この構想がどれほど人の生活を幸せに導くことが出来るかについては、さらにさらに深掘りをしてみる必要があります。森林の果たす潜在的機能や構造、そして人間社会との深い関係性は必ずしも眼に見えている部分だけで成り立っているわけではありません。豊かな森林と土壌は生命の源です。5年後、10年後を視野に入れるだけでは、とても想像できないかも知れません。しかし、100年先には都市と農山村の価値は現在とは全く逆転しているかも知れないのです。村の宿命として、私たちの宿命としてこの村が背負う役割は非常に大きなものがあると感じます。本年もそんなことを考えながら、生きるを楽しむ気概を持って明日へ向かいたいと思います。

■議会議長 金田豊治
新年あけましておめでとうございます。
今年もみなさんが健康な日々を過ごされますよう心から御祈念申し上げます。
さて、昨年も世界各国で温暖化によると思われる天変地異が各地で猛威を振るう場面をテレビなどで目にする機会が多くありました。その世界の中で温室効果ガス排出量第2位の国であるアメリカ大統領選挙があり、トランプ前大統領が返り咲きを果たしました。
前回の大統領の時と同じくアメリカ第一主義を掲げるとともに今世界で最も懸念されている環境問題にも無関心で前回と同様今回も気候変動対策(パリ協定)からの離脱が取り沙汰されています。温暖化問題に留まらず、今後のロシア、ウクライナにも大きな影響を及ぼすだろうと言われています。世界のパワーバランスが崩れつつある今、日本の立ち位置を変える時が来ているのではないかと思います。
続いて我が国において昨年の1月1日、能登半島地震がおき、多くのかたが被災され、地震の脅威にさらされながらも復旧復興に全力を尽くされている中、9月まさかの豪雨災害にみまわれ今後に対しての全てのモチベーションが下がるのではないかと心配です。早急な国の支援を願うばかりです。
国と言えば今回第2次石破内閣が誕生し、この内閣で防災庁の設置準備段階にあるそうです。しかしながら少数与党という中で法案を通すためには野党共闘が必要であり今までのような強行採決はできません。今後の石破内閣に期待しますが大きな心配要因でもあります。
心配と言えば現在多くの自治体が抱える共通課題と言えば、人口減少、少子高齢化問題です。近隣の市町村の中でも、人口問題がよくテーマに上がります。この問題では西粟倉村は周りの市町に比べる極端と言ってもいいほど人口の少ない村です。そのせいだけではないと思いますが、危機意識は他の市町より強いものがあり、その賜物として生き残り策でもある百年の森林事業を始め、国のモデル事業といえる5つの選定事業そのものです。今、現在も選定事業の一つとして内閣府所管でもあるデジタル田園都市国家構想を利用して大茅スキー場跡地構想を議論しています。今私たちの村の現状は平時だけでなく有事であるとの危機意識を強くもって今後に臨んでいかなければならないと思っています。
議会としても現状を熟知して是々非々で判断していなければならないと思っていますので、今年もよろしくお願いいたします。

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