赤坂地域では約8000万年前にできた花崗岩(かこうがん)を堪能することができます。硬い花崗岩を見るなら、「岩神神社(いわがみじんじゃ)」や「大石箱畳神社(おおいしはこだたみじんじゃ)」に行く必要があります。硬い花崗岩が風化するとマサ(真砂)ができます。マサは砂川の中に見ることができます。
「岩神神社」は、下市から県道岡山吉井線を北に向かって走り、信号がある笹岡の交差点で右折し、県道257号線を道なりに2.2km走ると神社の登山道入口に到着します。標高差120mの登山です。標高198mの「岩神神社」には、コアストーンが二つ重なって、落ちそうで落ちない微妙なバランスを取った「ゆるぎ岩」を見ることができます。その周りには、大きな硬い花崗岩があります。
「大石箱畳神社」には、軽自動車が便利です。下市から県道岡山吉井線を北に向かって走り、信号がある佐伯に分かれる三差路を右折し、330m走って右折、550m走って左折、350m走ってやや広く見える道を左折、突然道が狭くなり東軽部の葡萄の温室群がある農地に出ます。狭い道を150m走って右に90度曲がり、あとは道なりで、勾配がきつくなると標高130mの駐車場に着きます。標高差25mを登りきると「大石箱畳神社」に到着です。社殿の奥に、複数の巨大な花崗岩を見ることができます。社殿から左手に道があり、花崗岩の平たい4個のコアストーンが重なった「箱疊岩(はこだたみいわ)」に対面できます。
南に蛇行しながら流れる砂川に白いマサを見にいきましょう。赤坂地域に分布する花崗岩は、イルメナイト型花崗岩に分類されています。この種の花崗岩には、黒い色をした磁鉄鉱が含まれず、チタンとイルメナイトが含まれています。風化すると、白い色をしたマサが生まれるのです。あまりにも白い色がきれいなので、奈良・平安時代には、砂川の白いマサが、都に運ばれていました。
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