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交通事故0(ゼロ)の実現に向けて(1)

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岡山県赤磐市

市内の交通事故発生件数は、外出が減った新型コロナウイルス感染症の流行期に減少していたものの、令和4年以降は増加しており、現在はコロナ以前の水準に戻るとともに、ほぼ毎年交通事故による死者が出るなど、厳しい状況が続いています。(市内交通事故発生状況および死亡者数…表1)
誰もが交通事故の当事者になる可能性があるにもかかわらず、私たちは「きっと自分は大丈夫だろう」と思ってしまいがちです。
交通事故は、私たちや周囲の大切な人の命や人生を奪う恐ろしいものです。交通事故ゼロの実現に向けて、今一度、考えてみませんか。

■交通事故の当事者にならないために
交通事故を防ぐには、一人一人が安全への意識を持って交通ルールを守り、事故に遭わない、起こさないための行動をとることが大切です。

◆運転者の皆さん
「安全運転5則」
・安全速度を必ず守る
・カーブの手前でスピードを落とす
・交差点では必ず安全を確かめる
・一時停止で横断歩行者の安全を守る
・飲酒運転を絶対にしない

◆歩行者の皆さん
「安全歩行5則」
・横断歩道を渡る
・信号機のあるところではその信号に従う
・運転者に対して横断する意思を明確に伝える
・安全を確認してから横断を始める
・横断中も周りに気をつける

「自動車対歩行者」の事故類型別歩行者死亡事故件数(令和元年~令和5年合計)

(出典)警察庁ホームページ

■自転車を取り巻く環境が変わっています
自転車は幼児から高齢者まで幅広い年代の人が利用する便利な乗り物です。しかし、ルールを無視した危険な運転による交通事故が多く発生していることから、罰則が強化されています。改めて、自転車の運転に関するルールを確認しておきましょう。

◆その1 ヘルメットの着用が努力義務化
令和5年4月1日から全ての自転車利用者に対し、乗車用ヘルメット着用の努力義務が課されました。自転車乗車中の交通事故による死者のうち、6割以上が頭部を損傷しています。大切な命、大切な人、大切な自分を守るために、ヘルメットは必ず着用しましょう。

自転車乗用中死者の人身損傷主部位〈致命傷の部位〉
(令和元年~令和5年合計)

(出典)警察庁ホームページ

・ヘルメット着用状況別の致死率
着用…0.31%➡非着用…0.57%(約1.9倍)

◆その2 自転車保険への加入が義務化
岡山県では、令和6年10月1日から、自転車損害賠償責任保険(共済)などへの加入が義務化されました。県内で自転車を利用する全ての人が対象であるため、「通勤」、「通学」、「サイクリング」で利用する場合も対象です。多額の賠償命令が課された事例もあります。自転車保険には必ず加入しましょう。

◇賠償事例 約9,500万円
男子小学生が夜間自転車で走行中、歩行者の女性と衝突。女性が意識不明となり、事故を起こした小学生の母親に9,521万円の賠償命令。

◆その3 ながらスマホの罰則強化、酒気帯び運転の罰則新設
令和6年11月1日の道路交通法改正により、自転車の危険な運転に新しく罰則が整備されました。「運転中のながらスマホ」、「酒気帯び運転」は、大変危険な行為であり、大きな事故につながってしまう可能性があります。一定の違反を反復して行った場合は、自転車運転者講習制度(受講手数料6千円/講習時間3時間)の対象になります。

◇ながらスマホの罰則強化
「禁止事項」
・運転中にスマホを手で持って通話
・運転中にスマホの画面を注視
「罰則内容」
・6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金
「交通の危険を生じさせた場合」
・1年以下の懲役または30万円以下の罰金

◇酒気帯び運転、ほう助の罰則新設
「禁止事項」
・酒気帯び運転、酒類の提供や同乗・自転車の提供
「罰則内容」
・3年以下の懲役または50万円以下の罰金
・3年以下の懲役または50万円以下の罰金(自転車の提供者)
・2年以下の懲役または30万円以下の罰金(酒類の提供者・同乗者)

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