◆知っておきたい 任意後見制度
最近では、「後見」という言葉を耳にする機会も多くなっているのではないでしょうか。成年後見制度とは、本人のために、財産管理やさまざまな契約を後見人などが代行し、本人を支援する制度です。
この成年後見制度には、すでに判断能力が不十分な人が利用する「法定後見制度」と、判断能力がしっかりしている今、将来に備えて、判断能力が不十分になったときに支援をしてくれる人(後見人等候補者)をあらかじめ決めておく「任意後見制度」の2種類があります。
今回は、後者の任意後見制度について、紹介します。
◇任意後見制度のメリット
任意後見制度のメリットは、自らの意思に基づいて、成年後見制度を利用できるという点です。元気なうちに、信頼できる人(後見人等候補者)をあらかじめ決めておくことで、安心した生活を送ることができます。
◇どんなことができるの?
金銭や不動産の管理、施設入所の契約などあらかじめ決めておいたことを任せることができます。
◇任意後見制度を利用するためには
公証役場で、信頼できる人(後見人等候補者)と本人との間で、任意後見契約を締結することが必要です。
任意後見制度は、事前に任せる人や内容を決めておくことで、将来、自分が希望する生活を送ることが可能となります。ぜひ、任意後見制度を知ってください。
瀬戸口祐司 司法書士(令和6年度赤磐市権利擁護アドバイザー)
制度に関する相談窓口:
・高齢者…地域包括支援センター
・障がい者…社会福祉課
問合せ:あかいわ成年後見サポートセンター(事務局…介護保険課)
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