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文化のひろば

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岡山県高梁市

■山田方谷記念館
高梁市山田方谷記念館では施設の設備上の制約から実物史料の展示を常時行うことができず、レプリカを中心とした展示を行っていますが、期間を限定し山田家に伝来した実物史料をシリーズ的に展示しています。今回は令和5年に展示した山田方谷の書状を紹介します。

◇届くことのなかった実弟への書状―山田(やまだ)平人(へいじん)宛山田方谷書状 嘉永2年(1849)12月9日付―
この年備中松山藩主に就任した板倉(いたくら)勝静(かつきよ)とともに江戸に滞在していた方谷は、弟の平人に宛てて、藩の財政担当者である元締役兼吟味役に任じられたことを伝えます。当時の備中松山藩は約10万両の借金を抱え大変厳しい財政状況でしたが、このような状況が背景にあったためか、方谷は、「何せ現在の時節柄ゆえに大心配の役で、まことに勤めることが難しく、急ぎお断りしたく考えています」と弱気な姿勢をとります。
実の弟に語った言葉であることや、その後実際に就任を固辞し続けたことからみて、ここでは方谷の本心が語られてるとみてよいでしょう。しかしながら勝静の粘り強い説得に最後は折れ、元締役兼吟味役として藩政改革にあたることとなります。
なお、この書状の中で方谷は、「あなたのご病気がどのような状態か心配しています。くれぐれもご療養し、病気が治ることを祈っています」と平人の病気を心配していますが、実は11月末に平人は亡くなっていて、この知らせが本人のもとへ届くことはありませんでした。

■各施設の展示一覧
※開館日や開館時間が変わる可能性があります。

入館無料の対象:市内在住の小・中学生(学校休業日に利用する場合)/障害者手帳を持つ人と介助者1人/市内在住の65歳以上(歴史美術館は対象外)

問合せ:常設のみの施設
山田方谷記念館【電話】22-1479
景年記念館【電話】21-1516(社会教育課)

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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