若者たちの活躍は、いわてに元気をもたらします。スポーツ、音楽、芸術など、さまざまな分野で夢に向かって活躍する若者たちをご紹介します。
■声楽家・東京藝術大学大学院3年 第76回全日本学生音楽コンクール声楽部門大学の部第一位 阿部泰洋(あべたいよう)さん
○一生、自分という楽器を磨き続けていきたい
好きなことにのめり込む性格で、小・中学生の頃はサッカーに夢中だったという阿部泰洋さん。中学時代の音楽の先生から「いい声しているから歌をやってみては?」と勧められ、音楽の道を志しました。
県立不来方(こずかた)高校の芸術学系音楽コースに進学した阿部さんは、3年生の時に声楽家になることを決意。以来、意識も取り組み方もガラリと変わり、1日のほとんどを音楽の勉強と練習に費やし、音楽大学へ進学しました。
「最初の2年間は死に物狂いで練習し、本物を吸収しようとたくさんの演奏会に通いました」。自分にとって、良い声とは何か。良い音楽とは何か。阿部さんは、刺激を受けた演奏の素晴らしさを文字にして細やかに分析し、「自分の軸」を形作りながら、歌に反映させていったと言います。
そして、東京藝術大学大学院2年の時に、第76回全日本学生音楽コンクール声楽部門大学の部で、見事優勝。現在は学業の傍ら、声楽家として精力的に活動しています。
「山を一つ越えると、もっと高い山が目の前に現れる。常にその繰り返しですが、正解のない道を追求していく楽しさがあります」と、阿部さん。舞台を世界へと広げながら、自分を育ててくれた岩手に、音楽の素晴らしさを伝えていきたいと考えています。
写真が2枚あります。
1枚目:阿部泰洋さんのパートはバリトン。「将来はイタリアに留学して、オペラ歌手としてもっと成長したい」と語ってくれました。赤い絨毯が敷かれたホールの階段にスーツを着て腰かけている阿部さんです。
2枚目:笑顔で話す阿部さんです。
写真終わり。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。
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