■ちょっと改善、いますぐ実行! 生活の見直しから健康づくり!
新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、生活習慣が大きく変わった人も多いのではないでしょうか。生活習慣の乱れは、がんや心疾患、脳血管疾患など、重大な病気につながる恐れもあります。いつまでも元気に暮らせるよう、自分や家族など身近な人の健康に目を向けてみましょう。
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■ポイント1 がん検診を受けよう!
○死亡原因の1位は「がん」、早期発見が重要です
2021年の調査によると、岩手の「がん」による死亡者数は4,523人で、死亡原因の1位です。がんとなるリスクには、喫煙、過剰な飲酒、運動不足、食生活の偏り、ウイルスへの感染などいろいろありますが、予防するには生活習慣の改善や感染症対策が重要です。
また、定期的にがん検診を受けることが、早期発見・早期治療につながります。コロナ禍で受診を控えていた方も、積極的に受診し、「精密検査が必要」と判断された場合は、必ず受診しましょう。
○岩手県の死亡原因(2021年)
1位:がん
2位:心疾患
3位:脳血管疾患
○岩手県の部位別のがん検診の受診率(2022年)
胃がん(52.3パーセント)、肺がん(59.0パーセント)、大腸がん(52.9パーセント)、子宮(頸)がん(46.5パーセント)、乳がん(50.6パーセント)
○がん検診を忘れずに!
がん検診は、お住まいの市町村や勤務先で実施しています。実施時期などを確認し、忘れずに受診しましょう。
■ポイント2 運動量をアップしよう!
○1日「プラス2,000歩」で、コロナや病気に負けない体づくりを!
コロナ禍で外出の機会が減り、運動不足になったという人も多いかもしれません。県民生活習慣実態調査によると、2022年の20歳から64歳の1日の平均歩行数は、男性が6,581歩で、女性は5,874歩。生活習慣病の予防の観点から見た目標8,000歩より、約2,000歩不足している結果となっています。
ウォーキングは日常的にできる運動であり、脳血管疾患などの生活習慣病の予防のほか、免疫力アップにも役立ちます。「プラス2,000歩」を目指して、積極的に歩いてみましょう。
○県民のみなさんに教えてもらいました! 「地域のお宝さがしてプラス2,000歩マップ」
県内には地元の人しか知らない風光明媚な場所や、名所・旧跡がたくさんあります。そんな素敵な「お宝」を堪能できるウォーキングコースを県民のみなさんから募集し、「いわて健康情報ポータルサイト」で紹介しています。みなさんも、プラス2,000歩を目指しながら身近にある「お宝」を探しに出かけませんか。
いわて健康情報ポータルサイトの[二次元コード]があります。
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧ください。
■ポイント3 食生活を見直そう!
全国に比べて岩手は、肥満傾向の子どもの割合が多いことをご存知ですか。適切な食生活は、子どもたちの健やかな成長や、健康で豊かな生活に欠かせません。また、生活習慣病の予防にも重要な役割を果たします。今一度、食生活を見直してみましょう。
○1日の食塩摂取量の目安は7.0グラム(20歳以上)
生活習慣病に関わる高血圧の最大の原因は、食塩の取りすぎです。岩手県民の1日当たり食塩摂取量は10.1グラム(2022年)で、国が掲げる目標値7.0グラムよりも多い状況です。料理の味付けは薄味にする、漬物は少量にする、麺類の汁は残す、外食や加工品を控えるなど、日頃の行動に気をつけながら減塩を心がけましょう。
○いつもの食事に野菜をプラス!
野菜や果物に含まれる「カリウム」には、食塩を排泄しやすくする働きがあります。岩手県民の1日当たりの野菜摂取量は280グラム(2022年)で、あと70グラム足すと理想である350グラムに達します。70グラムは、小鉢のほうれん草のおひたしや小皿の野菜サラダが目安。一日の食事に野菜のおかず「プラス1皿」で、野菜不足を補いましょう。
写真があります。
野菜の摂取量測定会の様子。自分の「食生活が見える」と好評です。 ベジメータ 野菜足りてますか?指1本で簡単チェックと書かれたボードの横で野菜の摂取量の測定をしている様子です。
写真終わり。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。
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