■中山間地域でのストレスのない暮らし 温かい人たちに囲まれ、見えた新しい景色
大学卒業後、不動産会社で2年間勤務。視野を広げたいとNPO法人地球緑化センターのプログラムに応募し、緑のふるさと協力隊の説明会に参加しました。話を聞く中で「絶対に良い経験になる」と確信。令和5年4月から派遣された藤沢地域で生活しています。
未経験だった稲作や野菜栽培といった農作業を手伝っているほか、藤沢野焼祭(のやきまつり)やふじさわ朝市などへの参加を通して住民との交流を楽しんでいます。「藤沢には穏やかな人が多い。その中に活発な人もいて、どちらも好き。皆さんがしゃべる方言も分かるようになってきた」とすっかり地域の一員です。
「農業は大変なこともありますが、私にとっては楽しいことが仕事にできると気付き、これまで思っていた普通が塗り替えられた」と藤沢での生活で人生観の変化も実感しました。任期は残り約3カ月。今後のことは未定ですが「何かしら農業に関わっていきたい」と弾ける笑顔が印象的です。
▽緑のふるさと協力隊員
遠藤史佳(えんどう・ふみか)さん 25(藤沢)
Profile
平成10年、滋賀県草津市生まれ。令和5年度(第30期)緑のふるさと協力隊員として藤沢に着任。収穫した野菜を家族に送り、褒めてもらえたことがうれしい。学生時代には陸上競技(1500メートル走)、演劇やジャグリングを経験。
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