■いろいろな人が出入りする仕掛けで地域とつながるみんなの居場所に
特別養護老人ホームだった建物を活用して7月に就労継続支援B型事業所「えぇ町コネクトのりのり」をオープン。知的障がいなどがある人が対象ですが、誰でも使えるカフェ、売店、キッズスペース、レンタルルームなども備えたオープンな雰囲気が特徴の施設です。「人が出入りする仕掛けをつくり、障がい者が社会とつながる場所にしたかった」と思いを語ります。
特別支援学校の教員をしながら、平成19年に障がい児の社会参加をサポートするNPO法人「えぇ町つくり隊」の設立に参画。一関や千厩の商店街で自閉症児が買い物を体験する「えぇ町探検隊」などの活動を通じ、障がいがある人への理解が地域に広がっていくことを実感しました。
教員を退職後、障がい者と健常者が共生する地域づくりへの思いを込め、スタッフと共に同事業所を開所。障がい者が行う主な作業は木工と調理ですが「本人が本当にやりたいことを見つけてほしい」と一人一人の個性にじっくり向き合っています。一般の人の利用も歓迎。人との出会いを楽しみながら、みんなの居場所づくりを進めます。
▽えぇ町コネクトのりのり施設長
菅原慶子(すがわら・けいこ)さん 61(一関)
Profile
昭和38年生まれ、一関出身。特別支援学校教員の傍ら、NPO法人「えぇ町つくり隊」共同代表として障がい者が暮らしやすい地域づくりに尽力しました。教員退職後に市の起業応援講座を受講。韓国ドラマが好き。
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