■溜池という貴重な資源を生かして人と人との交流をより深いものに
自宅近くにある二ツ檀溜池(ためいけ)(上・中・下)の環境整備を行う3階つつみ環境美化推進会の会長を、発足した約20年前から務めています。当初から根底にあるのは「地域にある貴重な資源を生かし、人との交流につなげたい」という思い。会員の地元住民と力を合わせ、溜池周辺と県道の草刈りや清掃活動、転作田の管理、資源ごみ回収などを通じて交流を図っています。
金流川沿岸涌津土地改良区の理事長も務める岩渕さん。JA職員として営農指導に携わってきた経験から、ここ数年は一般向けの野菜作り講習会で講師をすることもあります。「農協にいたときに金融の仕事から急に営農をやることになった。知識がないまま自信を持って指導なんてできない」と担当する作物を自ら作ってみたのが野菜栽培の始まり。今では豊富な種類の野菜などを地元のスーパーで販売しており、口コミで人気を集めるまでになりました。
懸念するのは、地域の人間関係が希薄になっていくこと。「若い人たちにはもっと積極的に交流してほしい」と持ち前のフットワークで地域活動を牽引(けんいん)しています。
▽3階つつみ環境美化推進会会長
岩渕功(いわぶち・いさお)さん 77(花泉)
Profile
昭和22年、一関市花泉町生まれ。涌津農地・水環境保全会の代表も兼務。長くソフトボールの指導に関わってきただけに、今でもスポーツ観戦が楽しみの一つ。毎晩の晩酌を欠かさずビールをぐびり。
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