イチ ビト～一関の輝く人 No.3

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■農業の魅力に触れ、踏み出した人生　いつか自分が作った果実酒を楽しみたい
高校卒業後、市役所に入庁し、税務や福祉業務を経験。農政課に配属されたことがリンゴ農家になるきっかけとなりました。体験イベントなどに関わり、農業の楽しさを実感。一方で、担い手不足の問題も目の当たりにしたことで就農への思いを強め、新規就農を目指すため、研修を受講しました。
ワインが好きで醸造にも関心があったため、取り組む作目は果樹を選択。令和4年3月に市役所を退職し、JAの果樹部会長の下で研修に励みました。「1年弱の研修は短いと思ったが、タイミングを逃してはいけない」と決心し、令和5年2月に就農。花泉町金沢にあるリンゴ園を借りて「紅いわて」「もりのかがやき」など計5品種の栽培を始めました。
現在、大船渡市のワイナリーに依頼してシードル造りを進めているほか、将来的にはブドウも栽培してワインを作るのが夢。「まずは一人前の農家になりたい。そして、いつか自分が作ったシードルやワインをみんなで楽しめればいい」と未来を思い描きます。

▽リンゴ農家
鈴木浩平(すずき・こうへい)さん　40(一関)
Profile
昭和58年、一関市三関生まれ。17年間の市役所勤務を経て、就農。リンゴを軸に将来的にはワイン用ブドウなどの栽培、醸造を目指している。屋号は「両磐堂(りょうばんどう)」。月2、3回はバスケットボールで汗を流す。