■地元農産物や食の魅力を知ってもらいたい そして、もっと一関を好きになってほしい
老舗種苗店に嫁いだこともあり、少子高齢化で街に人が少なくなる中でも「野菜の育て方だけではなく、食べ方や保存の仕方をお客さんに伝えたい」と、平成18年に野菜ソムリエの資格を取得し、9年後には上級プロへ昇格。県内の任意団体の会長を務めていたときには「各地区で地元野菜の魅力を伝えていく」という使命感を仲間に浸透させ、野菜ソムリエとしての活動の場を広げました。
全国有数のピーマン産地という一関の地域資源を活用し、新しい価値を提供しようと、平成27年に郷土料理ピーマンみその販売を開始。令和4年からは、市の「いちのせき農産物アンバサダー」に任命され、専門知識を生かして地場の農産物を発信する役割を担っています。
「日々感じるのは、一関に魅力的な農産物や食べ物がたくさんあることに気付いていない人が多いということ。世代に関係なく、その素晴らしさを知ってもらい、もっと一関を好きになってほしい」と挑戦を続けます。
▽野菜ソムリエ上級プロ
千田広子(ちだ・ひろこ)さん 64(一関)
Profile
昭和35年、一関市生まれ。野菜・果物の魅力を伝える専門家として活動し、万能調味料「ピーマン美噌(みそ)」を加工・販売中。琴の演奏が好きで、高校時代から続けている。ランチや飲み会には、気分が上がる着物で出掛けるのがお決まり。
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