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文化財探訪

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岩手県一関市

◆市指定有形文化財(建造物)「山神宮石殿(やまのかみぐうせきでん)」
基礎・室・屋根を組み合わせた総高83cm、幅53cmの安山岩製の石室で、石殿の形式は切妻造りの平入りです。屋根勾配はゆるやかで、軒口は少し斜めに切られています。奥行きの約3倍の高さの室部は、石柱の内部をくり抜き、板状の基礎石に載せています。側壁に、天文2(1533)年の紀年銘があります。
伝承によれば、この石殿は神社別当の先祖である鈴木因幡が、近くの笹谷川のほとりにあったものを、寛永年間(1624~1644)頃現在地に遷座(せんざ)し、それ以来村の「山の神宮」としてまつられてきたとされています。紀年銘の残る石殿は類例が少なく、当時の姿を知ることのできる貴重な資料です。

所在地:赤荻字笹谷
指定年月日:昭和51(1976)年6月1日

問合せ:文化財課
【電話】82-2242【FAX】36-1668

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