イチ ビト～一関の輝く人 No.9

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■東京からIターンして古民家で民宿を経営　ピーマン農家としても地域盛り上げに一役
東京生まれ、東京育ちですが、30歳を過ぎた頃から父の実家で空き家状態だった川崎の家をどうするか考えるようになり「絶やすわけにはいかない」と移住を決意。平成30年に脱サラし、築150年余りの古民家に引っ越しました。
「国道に出やすく、近くにはコンビニもある」と立地の良さが民宿に向いていると感じ、家屋のリフォームに着手。1年間ほどの改装工事を経て、平成31年春から自然環境が満喫できる1日1組限定の民宿を経営しています。
移住と並行して進めていたのは就農の準備。JAなどへの就農相談を重ねた上で、借りた農地でピーマン栽培を始めました。農家になって7年目ですが「天候などの条件が違うから、毎年1年目みたいなもの」と栽培の苦労は絶えません。それでも先輩農家や若手の仲間たちと協力しながら、自然と向き合っています。
「やればできる」と大事にしているのはチャレンジ精神。今後は民宿敷地内に調理などができるスペースを設け、ピーマン加工品などの製造を手掛けるつもりです。

▽民宿オーナー兼ピーマン農家
千葉健司(ちば・けんじ)さん　42(川崎)
Profile
昭和57年、東京都生まれ。Iターンして農家体験民宿「古民家　薄衣」をオープンし、同時に就農。暑い日の草刈りが大変だが、アニメ観賞と晩酌(チューハイ)を楽しみに作業に励む。