■「ありがとう」を励みに日々まい進 もっと地域とつながりを深めたい
高校まで過ごした奥州市水沢から地元の大東に戻り、猿沢地区振興会の職員となったのが令和4年の春。今ではすっかり地域に溶け込み、猿沢市民センター行事の主担当を任されるまでになりました。「まだまだ人に声をかけるのが苦手なので、先輩を手本に積極的になりたい」と話し、向上心と笑顔を忘れず、日々業務に励んでいます。
英語が堪能な母親と留学していた姉の存在もあり、高校卒業後の夢は海外留学。オーストラリアへ旅立つ飛行機も手配済みで「あとは行くだけ」でしたが、世界で猛威を振るった新型コロナウイルスの影響で渡航は白紙に。アルバイトをしながら再挑戦の機会をうかがう中、同振興会の職員募集を発見。まちづくりに携わる仕事に「ちょっと気になる」と心が動きました。自宅から徒歩圏内という好条件もあって地元地域協働体での勤務が始まりました。
2年以上たちましたが「物事を考えすぎて優柔不断になってしまう」と自己評価は厳しめ。それでも他の職員の支えと住民からの「いつもありがとう」の言葉を励みに、住民同士の交流をサポートしています。
▽猿沢地区振興会事務局員
佐山和奏(さやま・わかな)さん 22(大東)
Profile
平成14年、一関市大東町生まれ。10月の猿沢地区秋祭りでは主担当となり、イベントを成功裏に収める。読書(小説)とドライブが好きで、家族との遠出ではドライバーを買って出る。
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