■こどもと触れ合うのが楽しい時間 おもちゃに詰まった思い出をこれからも
壊れたおもちゃを修理するボランティア活動の千厩『おもちゃの病院』院長。こどもたちが持ち込む鉄道玩具や動くぬいぐるみなどの「患者」を診察し、オリジナルのカルテを作成します。せんまや夜市の会場で定期開催するほか、ドクター仲間の応援やイベントに出張することも。「治す楽しさ」「治るよろこび」を伝えます。
幼少期からものづくりや手仕事に興味があり、一関高専で機械工学を学びました。おもちゃドクターは、学生時代に参加したボランティアサークルが開設していたおもちゃの病院に参加したのが始まり。卒業後、県外への就職で休診した時期もありますが、帰郷後は市内の会社に勤務しながら再開。ドクター歴は半世紀以上になります。「捨てればゴミ、治せば財産、思い出もよみがえる」と持ち主や家族の気持ちに寄り添います。
地元の自治会長を務めたほか、ドキュメンタリー映画の上映活動もライフワーク。個性を磨きたいこどもや大人が集まる異年齢の学校「ニュースクール」にも参画し、世代に橋を架ける手伝いをしています。
▽千厩『おもちゃの病院』院長
菅原佐喜雄(すがわら・さきお)さん 69(千厩)
Profile
昭和30年、一関市千厩町生まれ。自治会では「しゃべり場」を開催し、話題を住民同士で共有。学生時代からフォークソングに親しみ、詩集も自費出版するなど多彩な顔を持つ。町内におもちゃの病院などの活動拠点を整備中。
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