■順調な成長を願って
久慈市漁業協同組合は、魚類養殖3季目となる今期から、ギンザケに加え新たにトラウトサーモンの養殖に取り組み始めました。サーモン人気や生食需要の高まりから、これまでのいけす6基のほかに2基を増設。11月15日から22日にかけて、500グラム程度に成長したトラウトサーモンの稚魚約20トンを、久慈湾内のいけすに搬入しました。稚魚の多くは、久慈川漁業協同組合が大川目町のサケふ化場の未稼働期間を活用し中間育成したもので、ギンザケ養殖とともに、持続可能な漁業として定着することが期待されています。トラウトサーモンは、順調に成長すれば、来年4月の初旬に水揚げされる予定です。
同市組合の皀(さいかち)秀明係長は「トラウトサーモンはギンザケに比べ環境変化に弱く、生存率を高めることが重要です。トラウトサーモンの養殖は初めての挑戦になるので、まずは120トンの水揚げを目標としています。ギンザケより単価が高く、安定して出荷できれば売り上げにつながるので、期待しています」と新たな魚種養殖の挑戦に意欲を見せました。
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