■きらり人輝く
地域でいつまでも食べられるように 思い出の味で食の匠に認定
▼思い出の味を伝えていく
地域の食文化に関する知識・技術を受け継ぎ、情報発信と次代への伝承を行う岩手県食の匠に認定された澤口ゆう子さん。認定料理の「いげばっと」や今後の活動について伺いました。
▽いげばっととは
帰れという意味の「いげ」と麺類を表す「はっと」を組み合わせた名前です。昔は結婚式を自宅でやることが多く、料理の締めとして出す手打ちのかけうどんのことを「いげばっと」と呼びます。帰ってくださいと言わない代わりに、「いげばっと」を出すことがお開きの合図となっていました。
出汁は削り節や昆布、シイタケ、タマネギ、ニンジンを使い、甘みのある優しい味に仕上げ、ネギや地元でとれる海藻、出汁に使ったシイタケをトッピングします。
▽思い出
南部小麦を作っていたので小麦粉が家に多くあり、家の手伝いで普段から作っていました。作り方は教わったわけではなく、祖母が作っているのを見よう見まねで覚えました。孫が遊びに来た時は、一緒に作って食べています。小さい子どもからお年寄りまで誰もが食べやすい思い出の味です。
▽今後の活動について
現在は麺の材料にすいとん粉を使うことが多くなっていますが、昔ながらの南部小麦から作る麺を使った味を伝えていきたいです。現在は地域の集まりで年に数回「いげばっと」をふるまう機会があります。地元の人にふるまうことを続けながら、食の匠として子どもたちと作る活動もしていきたいと考えています。地域には他にも食の匠や「いげばっと」を作るのが上手な人がいるので、協力しながら味や技術を伝える活動を頑張って続けていきます。
Name:澤口ゆう子さん さわぐちゆうこ(侍浜町横沼・73歳)
Profile:令和5年10月16日に岩手県食の匠に認定
■集まれ!元気の輪
▼ラナーズ
ラナーズは、5年続くフットサルサークルで、20代から50代の16人で活動しています。
フットサルは5人対5人でプレーするサッカーに似たスポーツで、体育館全面を使って練習しています。メンバーは初心者や女性、親子で参加する人など、職場や世代もさまざま。年齢性別問わず、和気あいあいとした雰囲気で楽しく活動しています。八戸や久慈の大会に参加していて、一緒に挑戦することもできます。
メンバーも大募集!夏は水曜日も活動しています。体を動かしてみたい人はぜひ体育館に遊びに来てください。
代表:川崎優大さん
活動場所:長内小学校体育館
活動日:毎週日曜18時~21時
■My life in Kuji
市内の小・中学校で英語を教えているALT(外国語指導助手)の皆さんが、久慈で生活していて感じたことなどを紹介するコーナーです
▼初詣2024
大みそかの日に、他のALTと一緒に八戸の蕪島神社へ参拝に行きました。日中はとてもいい天気で、冬用のコートを脱ぐほどの陽気でしたが、夜になり、私は青森県にいることを思い知らされます。神社に早めに到着すると、風が強くなってきたので屋内に避難しました。天気は徐々に崩れ、雨が降り出し、どんどん強くなりました。雨の中お参りのために列に並んで待っていると、午前0時になり、新年を迎えると同時に夜空に打ち上げ花火が!雨や風がある天気の中でも、花火が見れたことにとても驚きました。蕪島神社はとても素敵で、参拝後には大災鎮符のお守りを購入。おみくじを引きましたが、それほど良くない結果だったので、しっかりと結んできました。
ホテルへの帰りは、タクシーを見つけるまで雨と寒さの中をしばらく歩きました。濡れて、寒くて、疲れた新年のスタートでしたが、面白い体験として記憶に残る一日になりました。
キーラ・カーツさん
インディアナ州・23歳/久慈小、侍浜小、久喜小、小袖小、大川目中、侍浜中、三崎中を担当
■市民センターだより
▼山形市民センター事業紹介
▽山形地区総合文化祭
10月21日、22日の2日間にわたり、山形地区総合文化祭を行いました。令和5年度は山形中学校のほか、22日に白樺(しらかば)の郷(さと)まつりと合同で実施。約580人が、来場し、制限のない文化祭を楽しみました。
おらほーるでは、市民センター事業で制作したちぎり絵や書道団体の作品などを展示。舞台では、歌や迫力ある和太鼓、かわい児童館のかわいらしいダンスが披露され、ステージを盛り上げました。山形中学校の生徒は、闘牛をテーマとした演劇「未来ビジョン・ヤマガタ」を熱演。地域への熱い思いが込められた演技に、会場から大きな拍手が送られました。白樺の郷まつりでは、気軽に楽しんでもらおうとニュースポーツ体験コーナーを設置。飲食コーナーでは、そばやマツタケご飯などが販売され、郷土料理に舌鼓を打つ人たちでにぎわいました。
山形市民センターは、地域の皆さんに協力を頂きながら、社会教育事業を実施し、今後も芸術発表の場として文化祭を続けていきます。
問合せ:山形市民センター
【電話】72-3711
■協力隊通信
▼冷凍ピザの販売に向け奮闘中!
地域おこし協力隊に着任して4年目に突入しました。地域の農家の皆さんと協力しながら、短角牛振興に力を入れています。主に山上げの5月から山下げの10月までの期間に、牧野で放牧されている短角牛の親子の世話や管理を担当。牧野は広く、牛の確認は大変なこともありますが、やりがいがありとても楽しいです。
現在は冷凍ピザの製造、販売を目標に準備を進めています。一からピザを作ることができる工房を目指し、民家を購入。壁や床を自分の手でリフォームしながら設備を整えています。地元の食材を使ったピザを作るため、自家菜園への挑戦を計画中!
ネットでの販売も視野に入れています。販路を広げ、ゆくゆくは地域の人を雇用していきたいです。ピザ調理や販売のための設備整備など、協力隊の任期が終わる10月までの開業に向けて、これまで以上に頑張っていきます。
ベルズィアン・ダブッドさん(61歳)
2020年着任。イラン出身。産業建設課に所属し、短角牛振興とピザの販売に向けて活動中
地域おこし協力隊…移住定住促進を目的に、都市部からの移住者に対して市が委嘱。カフェを中心とした地域の活性化、新規漁業者の確保や水産物の高付加価値化への取り組み、農泊事業の実践と推進、地域資源の商品開発・販路拡大PRなどを行います。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>