久慈市山形町出身の二十山(はたちやま)親方(元小結栃乃花)が所属する大相撲春日野部屋が、5年ぶり11回目となる久慈での夏合宿を開催。十両碧山関ら11人の力士が、6月14日から19日にかけて、宇部煎餅店相撲場で朝稽古に励みました。朝稽古は無料公開され、市内外から駆け付けた相撲ファンが力士らの取り組みに熱視線を送りました。春日野部屋特製のちゃんこ交流も行われ、来場者はちゃんこをほおばりながら、力士との交流を楽しみました。
宮古市から訪れた入沢睦(むつみ)さんは「近くで見た朝稽古は迫力があり、普段見られない力士のフレンドリーな姿が見えるちゃんこ交流も楽しかったです。来年も久慈に来てほしいです」と笑顔を浮かべました。
力士らは、稽古後に市内の保育園や小学校、福祉施設を訪問。力士が姿を表すと、子どもたちや施設利用者は思わず笑みがこぼれ、歓声をあげました。四股体験や相撲対決、握手などで交流。普段は会うことができない力士の迫力や力強さに、笑顔が絶えない訪問となりました。
久慈湊小学校の向井睦人さんは「相撲対決で、力士は強かったけど勝つことができてうれしいです」と満足した表情を見せました。
愛山荘利用者の新井谷コトさんは「山形の人でこれほど立派な人がいるなんて、びっくりしました。元気が湧いてきます」と頬を緩めました。
■春日野部屋 二十山親方
久しぶりに合宿ができ、久慈の皆さんと交流できて良かったです。子どもたちとの交流は、これまであまりできていなかったので、今回訪問できてありがたいですし、励みになります。訪問では、皆さんに笑顔で喜んでもらえたので、交流を通して力をもらいました。名古屋場所で活躍できるように頑張っていきます。
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