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滝観洞エリアの魅力向上を目指して

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岩手県住田町

洞窟内の滝としては日本最大級の落差を誇る「天の岩戸の滝」などで訪れた人たちを楽しませている、町を代表する観光地「滝観洞」。
現在、令和6年4月のリニューアルオープンに向け滝観洞受付施設の再整備を進めています。
今月号では、その取り組みの詳細について紹介します。

■リニューアルに至った経緯
滝観洞エリアの再開発については、令和2年度にまとめた滝観洞および周辺施設の魅力的な環境づくりを実現するための整備計画をもとに進めています。整備計画のコンセプトは、「洞窟と周辺施設が一体となった観光体験の提供」とし、滝観洞周辺施設整備・滝観洞に関連した活動ともに段階的な取り組みを目指す方針を立てました。
その上で、洞窟周辺の受付および休憩施設は老朽化が進行し、観光客・施設運営者にとっても使いづらいなど喫緊の課題が生じていたことから、これを解消するため、短期的かつ必要性が高い取組として滝観洞受付施設の再整備に着手しました。

■地域住民からの声を反映
受付施設の再整備にあたり、地域の声をしっかりと反映させるため、五葉地区において事業進捗報告会やワークショップを複数回にわたり開催しています。
その中で、参加者からは
・キッズスペースを作ってほしい
・雪に耐えられるような対策をしてほしい
といった施設の構造への要望のほか、
・来訪者が参加できるイベントが開催できると良い
・夜間の照明など鉄道からの施設の見え方も意識してほしい
など、活用方法に対する内容まで様々な意見をいただきました。
新たな受付施設は、これらいただいた意見も踏まえ地域と共に決めた設計をもとに今年度着工しました。

■一体的な施設整備に向けて
今年度は受付施設の再整備に加え、令和2年度の整備計画をより具体的なものとする滝観洞周辺環境整備計画を作成することとしています。
この中では、「地元との連携」や「特産品の活用」などについて取り組むこととしており、地域住民とのワークショップや専門家を交えての会議を予定しています。
魅力ある滝観洞エリアを目指し、今後も検討を進めていきます。

■これまでとこれからの流れ
・令和2年度
3月 滝観洞施設整備検討報告書を作成
・令和3年度
11月 プロポーザル方式により設計業者を「アトリエハレトケ・武山大樹建築設計事務所」に決定
12月 地域での報告会 ワークショップ(1)
3月 ワークショップ(2)
・令和4年度
5月 受付施設解体工事
10月 地盤調査・修正設計
3月 地域での報告会
・令和5年度
6月 専門家との会議(1)
9月 ワークショップ(予定)
10月 専門家との会議(2)(予定)
3月 受付施設新築 工事終了(予定)
・令和6年度
4月 受付施設リニューアルオープン(予定)

■新たな受付棟のリニューアルポイント
(1)訪れた人が、食堂や滝流しそば体験スースまで見通すことができ、道路から見た際の圧迫感が軽減され、親しみやすい外観となります。
また、管理者にとっても、死角が少なく、安全で安心な運営が行いやすい、「利用者の顔が見える施設」となります。
(2)食堂は、滝観洞の自然を目一杯感じることができる開放感のある空間へと生まれ変わります。
(3)滝流しそば体験スペースは、心地よさを感じることができる半屋外の軒下空間となります。

■「地域からの声」
▽より魅力的な観光施設へ
地元の人が行きやすく、町外の人に自信を持って町の観光地として勧めてもらえるような場所になってほしいのと町民の方も施設を訪れ、賑わいを生んでくれたら嬉しいです。
町に無くてはならない観光資源なので、地域の皆さんと一緒に町を活性化してほしいです。
住田町観光協会会長 佐々木 慶逸(ささき けいいち)さん

▽新しい交流の場所として
地元住民手作りの民芸品、特産品などを販売し、町の良い所を紹介してもらうことを期待します。
また、単なる受付棟だけの機能ではなく、各種イベントなどが開催され、新たな交流の場としての付加価値を付けて、町外の人の呼び起こしにつなげていってほしいと思います。
五葉地区公民館館長 藤井 洋治(ふじい ようじ)さん

問合せ:農政課 商工観光係
【電話】46-3861

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