役場で窓口手続きをする際、何種類もの書類に繰り返し住所や氏名などを書かなければならず、面倒に感じたことはありませんか?
町では、町民の皆さまが「楽に」窓口手続きを行えるよう新たなシステムの導入に取り組んでいます。
本号では、その取り組みやこれからの窓口手続きがどのように変わるかについてお知らせします。
■取り組みを進める背景
近年、少子高齢化の進展による人口減少、労働力の不足が社会課題となっており、解決に向けた急速なデジタル技術の進展により、私たちのライフスタイルがめまぐるしく変化する中、デジタル技術やデータを活用し、利用者目線に立って新たな価値を創出する、いわば社会全体のDX(デジタル・トランスフォーメーション※)が求められています。
そういった中、町では、令和4年度から令和7年度までを計画期間とする「住田町DX推進計画」を策定。デジタル技術の活用により、町民一人ひとりの生活に寄り添った行政サービスおよび持続的かつ発展的な住民サービスを提供する環境の構築に取り組んでいます。
(※)DX(デジタル・トランスフォーメーション)…デジタル技術を活用して人々の生活をあらゆる面で良い方向に変化させること
■暮らしをもっと便利に
「住田町DX推進計画」では「行政手続き・住民サービスにデジタル技術を導入し、住民の利便性の向上を図り、行政サービスが簡単、便利に利用できる環境・体制づくりの推進」(住民のためのDX)と「デジタル技術の活用により業務の効率化を図り、町民への直接的なサービスや企画立案業務など、職員でなければできない業務へマンパワーを注力」(業務のためのDX)の2つを基本方針としています。
町では、本計画に基づき、組織横断的な推進体制のもと、各種取り組みを展開していますが、本年度は役場窓口手続きを便利にする「かんたん窓口システム」、町内の公共施設の申し込み手続きをオンライン化する「公共施設予約システム」の導入を進めています。
■町で実施する取り組み
基本方針に基づき、具体的な取り組み内容を定めたものとして「住田町DX推進計画アクションプラン」を策定しています。
ここでは、取り組みの一部を紹介します。
◇住民のためのDX
〔取組事項〕
・マイナンバーカードを利用したオンライン申請
・高齢者向けスマートフォン使い方講座、デジタル活用の推進
・かんたん窓口システム
・公共施設予約システム
◇業務のためのDX
〔取組事項〕
・国が示す標準仕様に準拠した情報システムの導入
・窓口・庁内業務の見直し
・情報化やデジタル化に通じた職員の育成など
以下では、上記で紹介した令和7年3月までに導入予定の「かんたん窓口システム」と「公共施設予約システム」の概要をお知らせします。
なお、各システムの利用対象となる手続きや施設などの詳細は、あらためてお知らせします。
■かんたん窓口システム
役場窓口で申請などをする際、マイナンバーカードなどの本人確認書類から券面情報を読み取り、職員が来庁者の申請内容を聞き取りながら、書類の作成を支援するサービスです。
(例)転入届の受付
・導入前
〔これまで〕
手続き情報を各課で共有できないため、手続きごとに申請書に氏名・住所などを繰り返し各課窓口で記入しなければならず、手間と時間がかかる。
・導入後
システム利用により本人確認書類の基本情報を他部署間で共有
〔これから〕
本人確認書類をシステムで読み込むと、氏名・住所などの基本情報が申請書に印字され、申請者は署名などの最小限の記入のみで手続き完了。来庁時の手間と時間を減らすことができる。
■公共施設予約システム
町内公共施設の空き状況の確認、予約申込みをパソコン、スマートフォンなどから、インターネット上で行うことができるサービスです。
(例)町生涯スポーツセンターの予約
・導入前
〔これまで〕
開館時間内に電話で空き状況を確認後、開庁時間中に町教育委員会に申請書を提出する必要がある。
・導入後
〔これから〕
電話や施設窓口に行かなくても、オンライン上で、いつでもどこでも空き状況がリアルタイムで確認でき、予約が可能。
問い合わせ:企画財政課 企画調査係
【電話】46-2114
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