8月10日、下有住出身で明治大学理工学部物理学科専任講師の佐藤寿紀さんの講演会がリアスホール(大船渡市)で行われました。
この日は「気仙から夢みた宇宙物理学の最先端~同級生7人の町からNASAで研究するまで~」と題した演目で講演を行い、定員100人を大きく超える160人が来場。町内からも多くの方が来場しました。
佐藤さんは下有住小から有住中、大船渡高、首都大学東京(現・東京都立大学)と進学し、首都大学東京の博士課程を修了。JAXA宇宙科学研究所、NASAゴダード宇宙飛行センターなどで研究に携わりました。令和3年には、宇宙物理学の「超難問」とされる大質量の超新星爆発メカニズムに関する論文を発表し、世界最高峰の総合科学誌「Nature」の表紙を飾るなど、この分野の最前線で活躍を続けています。
講演会では、幼少期の話から宇宙物理学に興味を持ったきっかけ、現在取り組んでいるX線望遠鏡の開発と超新星残骸の観測研究などについて語りました。
会を終えて佐藤さんは「講演会では見知った人が多く、近況報告もできて良かった」と振り返り、住田町の子どもたちには「やりたいことを見つけることは大変だが、それを見つけるために試行錯誤してほしい」とメッセージを送っていました。
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