■地域に寄り添い一世紀 新たな門出を祝う
「JR八戸線種市駅開業100周年記念祭」(町・JR東日本盛岡支社主催)は11月9日、同駅前広場で開催され、町内外から約1000人が来場し、100年の節目を祝いました。
種市海鳴太鼓の力強い太鼓の響きで幕を開けた記念式典では、除幕でリニューアルされた駅名標がお披露目されテープカットが行われました。駅ホームでは来場者が小旗を振り一番列車を出迎え、広場ではヒロノSea girlsの華やかなダンスや、てんつく連による優美な踊りが華を添えました。
キハ40系オリジナルヘッドマークや鉄道友の会青森支部による鉄道模型、貴重な写真などの展示が来場者の目を引いたほか、100周年を記念した「記念きっぷ」プレゼントは、早朝から長蛇の列ができるほどの大盛況。お子様記念撮影会では、駅長服に身を包み駅長になりきった子どもたちの笑顔であふれました。
通学する学生、進学や就職で都会へ旅立つ若者、家族との絆を確かめるために帰省する人。さまざまな思いを抱いて列車を待つ人たちに寄り添ってきた種市駅は、観光の発信拠点としての機能を併せ持ち、町の玄関口として新たな歩みを進めていきます。
◇来場者にインタビュー
髙木裕章(ひろゆき)さん(青森県三沢市)
「手が込んだ作りの『記念きっぷ』が、昔の硬券みたいで心がくすぐられました。三沢市に種市という苗字があるので、種市駅にも親しみを感じ、今回のイベントに参加しました。とてもきれいな駅で、これからのにぎわいに期待します。
JR八戸線は車窓から望むきれいな海沿いの景色が魅力的です」
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