■町の野菜生産状況
新岩手農業協同組合久慈営農経済センターの令和5年度(3月〜2月)の園芸品目の販売実績は1億2565万円で、販売額が大きい順に、(1)ホウレンソウ(全体販売額の46・9%)、(2)乾シイタケ(同15・5%)、(3)キュウリ(同14・5%)、(4)菌床シイタケ(同8・5%)、(5)ピーマン(同4・3%)となっています。
5年前の平成30年度の実績は2億5800万円ほどで、この5年間で5割以上減額、最も販売額が大きい「ホウレンソウ」も同じく5割以上減額となっており、年々、園芸農家が減少していることが大きく影響しています。
■新たな品目への取り組み
久慈地域では「ホウレンソウ」のほかに「ピーマン」、「ブロッコリー」など、これまで農協出荷が少なかった品目への支援も行い、栽培を少しずつ増やしています。
これらの品目は露地栽培が可能で、施設栽培と比較して初期投資が抑えられることや気象条件の変化から、これまで栽培が適さないと思われていたピーマンなどの果菜類に取り組めるようになったことなどによります。
■食べて応援!洋野の農業!
現在、園芸農家に限らず農畜産物の農家は、燃油、肥料などの資材高騰の影響から生産コストが上昇する一方、販売価格への転嫁が難しく経営が圧迫されています。
私たちが毎日おいしく食事ができているのは、食材を生産する農家の皆さんのおかげです。感謝の気持ちを込めて、町(県・国)内で、生産されている野菜などを手に取り、食べて農家を応援し、生産現場を支えていきましょう。
問合せ:役場農林課
【電話】77-2113
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