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60歳、今が青春です。特集 滝沢市睦(むつみ)大学

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岩手県滝沢市

■もう一度、学校生活
60歳以上の人のための学校「睦大学」。市では、主体的な活動によって教養を高め、生きがいや健康づくりに励む高齢者の皆さんを支援するため、睦大学を開講しています。
大学とはいっても、広い敷地や大きな校舎、単位が出るカリキュラムなどはありません。入学希望者は、それぞれが参加してみたい「趣味の教室」を選択し、毎年2月上旬から翌年度の入学申し込みをしています。学び舎は、その教室ごとにさまざま。市民福祉センターや滝沢ふるさと交流館、滝沢総合公園体育館などの一室が主な会場となります。
学生となった皆さんは、思い思いの教室活動を通じ、同級生との交流の輪を広げ、学校生活を送っていきます。

■睦大学の教育課程
睦大学の1年は、4月上旬の入学式から始まります。
令和5年度の入学式は、新型コロナウイルス感染症を乗り越え、4年ぶりに滝沢ふるさと交流館で開催されました。式終了後には、歴史教室の講師を務める前川健一郎(まえかわけんいちろう)さんによる記念講演が行われ、学生となった皆さんは今後の学びへの意欲を高めました。
入学式を終えると、いよいよ「趣味の教室」が開講されます。ダンスや水墨画、手品など、内容は全部で28種類。分野は多岐にわたりますが、それぞれに講師が就き、学生が教養を高められる体制が整っています。開催日については、教室ごとに集まる曜日がおおむね決まっています。最も頻度が高い卓球は、毎週月、水、金曜日が定期活動の日です。
また、こうした「趣味の教室」に加えて、年に6回「教養講座」も開催されています。これは、4~9月までの間に毎月1回、講師を招いた講話を実施するもの。令和5年度は、消防安全講座や健康講座、交通安全講座などが開かれ、教養を高めることができました。
以降、9月下旬の学園祭を経て、3月には修了式を迎えます。学生の皆さんは、この1年で高めた教養と深めた交流の成果をこの場で披露。これをもって、睦大学の全課程が修了となります。

■生きがいを見つけて
魅力的な教室や講座が開催されている睦大学ですが、その申込者数は減少の一途をたどっています。平成29年に919人で最多となって以降は漸減。令和4年度は607人で、ピーク時のおよそ3分の2まで減少しています。その主な要因は新型コロナウイルス感染症でしたが、継続して毎年入学している人の数に対して、新規の入学者が少ないことも一因となっています。この状況は、介護予防など高齢者福祉の観点からも、改善していく必要があります。
睦大学の学生が増えるということは、高齢者の皆さんにとって、生きがいや健康づくりに励む機会が増えるということ。同じ志を持つ仲間同士でつながり、切磋琢磨して教養を高め、技術を磨いていく過程は、心と体の健康増進につながります。かつての青春時代を思い返しながら、元気にいきいき「学校」生活を送ってみませんか。

入学申し込み先:市民福祉センター((福)市社会福祉協議会)
【電話】684・2233
※年度途中の入学申し込みも受け付けています。

問い合わせ:高齢者支援課
【電話】656・6521

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