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防災特集 そなえよう「先」とは限らぬ「もしも」のとき

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岩手県滝沢市

いつ起こるか分からない、自然災害。皆さんは「もしも」の時への備えがありますか。また、その備えは十分ですか。家族みんなで共有できていますか。
滝沢市でも、これまでにさまざまな自然災害による被害を受けています。今一度自然災害の怖さを振り返り、明日かもしれない「もしも」の時に備えましょう。
※紹介事例は被害の大きかったもの。

■台風(平成14年7月11日)
気象警報:大雨洪水警報、暴風警報
総雨量:159mm
床上浸水:2戸
床下浸水:59戸
避難所:4カ所開設
短時間に集中して大雨が降ったことにより、木賊川沿いの473世帯に避難勧告を発令。浸水被害が多数発生した。

■地震 東日本大震災(平成23年3月11日)
最大震度:6弱
住宅被害:170戸
断水:20戸
停電:市内全域
避難所:14カ所開設
停電はおよそ3日間、避難所生活は長い人で6日にも及んだ。市では岩手産業文化センターアピオ(※)が支援物資の拠点となり、全国からのさまざまな支援物資を各避難所に輸送した。
※現在のツガワ未来館アピオ岩手産業文化センター

■噴火(岩手山)
1686年:マグマ水蒸気爆発に始まり、火砕サージ(※1)、融雪型火山泥流(※2)が発生。火山灰は近隣の市町村にまで降り注いだ。家屋や家畜が多数被災。
1732年:マグマ噴火により北東山腹に溶岩流出。約150ヘクタールに及ぶ「焼走り溶岩流」が形成された。地震を伴う。
1919年:大地獄谷で水蒸気爆発。噴石が登山道に飛散。これにより新たな火口が形成。以降も小規模な噴気などが確認されており、現在も活火山として火山活動は続いている。
※1 火砕サージ…火山灰と空気の混じった、高熱の爆風。
※2 融雪型火山泥流…火山噴出物が雪などと混合して、広範囲に流下する現象。

■備えは十分ですか?
▽自宅の位置はどんな災害の危険がある場所ですか
自宅の場所によって、被害を受ける可能性のある災害は異なります。もしもの時にどんな災害に注意して行動すればいいのか、「滝沢市防災マップ」で確認しましょう。
「滝沢市防災マップ」は市内全戸に配布している他、市HPからも確認できます。
市では令和4年度に防災マップを更新し、マップや避難所の場所の確認はもちろんのこと、各災害への備え方や「もしも」の時の対応などについても掲載しています。
被災する可能性のある災害を知っておくだけで、災害発生時に避けるべき場所や、取るべき行動が分かってきます。

▽正しい情報を入手できるようにしましょう
市では緊急時などに「防災行政無線」で放送をしますが、天候や周囲の状況で内容が聞きにくいことがあります。携帯や自宅の電話で、放送内容を確認する手段を紹介します。

(1)いわてモバイルメール
確認できること:
・市の防災行政無線の放送内容
・火災情報
・気象情報や県の火山情報
※欲しい情報を選んで受信登録可能

(2)滝沢NAVI
確認できること:市の防災行政無線の放送内容広報たきざわ、ごみカレンダー、休日当番医など

(3)防災行政無線電話応答サービス
【電話】684-4192

▽非常時の持ち出し品を準備しましょう
いざ避難する時になって持ち物を用意していては、避難が遅れてしまいます。家屋の倒壊や家具の転倒で、家の中から必要なものを見つけられないかもしれません。事前に準備し、迅速な避難ができるようにしましょう。
救急・安全:
・包帯・ばんそうこう
・常備薬
・眼鏡、コンタクトレンズ
貴重品:
・預金通帳、カード
・運転免許証・健康保険証
水・食料:
・飲料水(1人500ml程度)
・食料、菓子など(2~3食分)
衛生・日用品:
・携帯ラジオ
・懐中電灯・予備電池
・タオル、ティッシュ
・トイレパック(重要!)
(重要!)…避難所のトイレは混み合う可能性があります。また、汚くて利用したくないからと我慢して体調を崩す例や、トイレが不潔で感染症になるケースもあります。自分のトイレは自分で用意しておきましょう。
持ち出し品の一例(ヘルメット、ビスケット、乾パン、水、歯ブラシ、ウエットティッシュ、レインコート、ポケットラジオ(乾電池))
※持ち出し品は、一例です。必要なものは、家族構成によっても異なります。持ち出し袋は、玄関や付近の廊下など、しまった場所が分からなくならないように管理しましょう。

■ミニコラム 武田市長の減災のすゝめ
武田市長に災害への心構えや、防災への思いをインタビューしました。

Q.市長は、どういった心構えや準備が「減災」につながると思いますか。
A.
防災マップの確認です。洪水の浸水想定区域など、県から新たに市の危険区域として指定が増えた部分もあります。市からも市民の皆さんに積極的に情報を出していくので、ぜひともご確認いただきたいです。自宅の位置がどういった危険地域に指定されているか確認いただき、地域でもそういったことを話題にしてほしいと思っています。
災害発生時に自力での避難が難しいと感じる方は、避難行動要支援者名簿への登録を検討いただき、周りの方との連絡体制を確保することでご自身の命を守ってほしいです。

Q.皆さんにメッセージをお願いします。
A.自助、公助に「近助(きんじょ)」も加え、近くにお住まいの皆さんと、普段からいざという時のことについて話題に挙げ、防災マップを見ながら備えていただければと思います。

問い合わせ:たきざわ魅力発信推進室
【電話】656-6562

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