■いきいきサロンすみれ会
▽いきいきサロン
近所の人と楽しく交流して気分転換ができる場「いきいきサロン」。市内では、各地域で27のサロンがにぎわいを見せています。
活動の内容は、サロンや時季によってさまざまです。介護予防教室をはじめ「いきいき百歳体操」という重りを使った筋力運動や、歌や茶会、スポーツ、手工芸なども行われます。
「年を重ねても、寝たきりや認知症になりたくないよねー」
そうした思いは、多くの人が共通して抱いているもの。サロン参加者の皆さんは仲間と一緒に、介護予防や生きがい発見に励んでいます。
▽滝沢NT(ニュータウン)のサロン
1月18日「滝沢ニュータウンいきいきサロンすみれ会」では、約40人の地域の皆さんが集まりました。会場は滝沢ニュータウンシビックセンター。毎週木曜日午前10時~正午に開催されています。
この日のメニューは、(1)市愛唱歌「いいねふるさと」の歌唱、(2)いきいき百歳体操、(3)茶会とボッチャ。ボッチャとは、目標球という白いボールに、赤・青のボールを投げて近付けるスポーツです。
▽積もる話を皆さんと
昨年11月からサロンに参加し始めた畠山幸子(はたけやまさちこ)さんと高橋敦子(たかはしあつこ)さん。2人は一緒に舞の教室に通っている友達です。「年を重ねると、地域に入って皆さんと交流したいなと思っていました」と話す畠山さん。今までの生活にはなかった憩いの場、ふれあいの場になっていると笑顔で語ります。
「健康づくりと、友達とのおしゃべりが一番だよね」2人はサロンでできた新しい友達と茶を飲みながら、積もる話に花を咲かせます。
▽気軽に、気分転換で
いきいきサロンすみれ会の運営は、民生委員や滝沢ニュータウン自治会役員、健康推進員などを務める12人の皆さんによって行われています。担当の三浦万里衣(みうらまりえ)さんは「気楽に、気分転換で来てもらえたら」と呼びかけます。コロナ禍では参加者が激減してしまいましたが、ワクチン接種の状況を聞いたり、日常の困り事を聞いて手伝ったりするなど、生活のサポートも展開してきました。
元の日常に戻りつつある今、皆さんも健康づくりや生きがいづくり、そして気分転換に、地域のいきいきサロンへ参加しませんか。
問い合わせ:市地域包括支援センター
【電話】656-6523
■松実会(しょうじつかい)地域包括支援センター
▽包括的な支援機関
高齢者の皆さんが、可能な限り健康で自立した生活ができるよう、心身の健康維持や福祉の増進を包括的に支援する機関「地域包括支援センター」。
市では現在、滝沢市地域包括支援センターと松実会地域包括支援センターの2機関を設置し、さまざまな相談の受け付けや支援を展開しています。
▽松実会地域包括支援センター
令和3年4月に開所した松実会地域包括支援センターは、柳沢、巣子、南巣子、長根、川前、南一本木、いずみ巣子ニュータウン、北一本木の各自治会が担当地域です。韮澤(にらさわ)さとみ所長兼主任介護支援専門員のもと、社会福祉士や保健師、看護師などの専門資格を持つ6人のスタッフの皆さんが、北部圏域の高齢者の皆さんの生活を日々サポートしています。
「地域の民生委員さんとは顔の見える関係なんです」と丁寧に説明する韮澤所長。地域との垣根を取り払い、つながりを強化しながら、いつでも誰でも相談や利用をできるセンターを目指しています。
▽強みはフットワーク
センターの特徴を聞くと「すぐ動くところです」と韮澤所長は自信を持って話しました。地域の人から相談の連絡があれば、いち早く駆け付け対応します。
日ごろ寄せられる相談の内容はさまざまで「忘れ物が多くなってきた」という悩み事や「ヘルパーはどうやったら頼めるの」という介護保険に関するものなど多種多様。生活支援に関する家族からの相談も受け付けています。
また、生活に困っていることをなかなか言い出せない高齢者に支援の手を差し伸べるため、戸別訪問を行って実態把握に努めています。また、社会福祉法人松実会としての側面を生かし、病院や介護老人保健施設、特別養護老人ホームなどの関係機関との連携も強固です。紡がれたノウハウと地域とのつながりを最大限に活用しながら、高齢者の皆さんが健康で自立した生活ができるよう、奔走しています。
▽仲間と支援機関と
いつまでも健康で楽しく過ごすためには、気分転換の場や適切な支援機関の活用がとても有意義です。日常の中の一歩を踏み出し、元気で素敵な生活を送りましょう。
問い合わせ:松実会地域包括支援センター
【電話】656-1088
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