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「安全・安心な生活環境を未来に引き継ぐまち」へ 第1次滝沢市環境基本計画策定(2)

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岩手県滝沢市

■インタビュー 豊島正幸(とよしままさゆき)氏
「滝沢らしい」安全・安心な生活環境を未来に引き継いでいきましょう

▽豊島正幸(とよしままさゆき)氏プロフィール
平成14年度から令和5年度まで、市環境審議会会長を20年以上務め、その間、市環境基本計画の策定などに尽力。また、たきざわ環境パートナー会議の立ち上げから、これまで活動に参加。平成29年度から現在まで代表を務め、市の環境保全に取り組む。
平成10年度から平成29年度まで、岩手県立大学総合政策学部で教鞭を執った。専門は自然地理学や土地・水資源利用など。
本計画の策定にあたり、市環境審議会会長として深く関わった豊島氏にインタビューしました。

ー滝沢が目指す環境の姿としている「安全・安心な生活環境を未来に引き継ぐまち」には、どんな思いが込められているのですか。
環境審議会では、滝沢が目指す環境の姿を描くために、何を重視すべきか、議論を重ねました。
「安全・安心」という言葉は、本計画案の最初の段階から盛り込まれていましたが、計画案全体の中に埋もれていた状態でした。日常的にもよく使われる言葉だったからかもしれません。しかし、議論を重ねる中で、これこそが大切なキーワードであると認識するようになり、私たちの生活環境の土台となる「安全・安心」を、滝沢が目指す環境の姿として打ち出すことにしました。

ー本計画には市民や行政などそれぞれの役割が掲載されていますが、例えば市民の皆さんにはどういった役割がありますか。
本計画では5つの対象分野ごとに「施策」としてそれぞれの役割を掲載しています(例えば脱炭素ではエコドライブや省エネルギーラベルの付いた家電への買い替えなど)。そこに記載している内容を個々人が少しでも意識できれば、その積み重ねが大きなプラスになっていくと思います。これまでの「協働」の意識を忘れずに、みんなで一緒になって滝沢らしい「安心・安全」を作り上げていければいいなと思います。

ー私たちが行動する上で大事なことはありますか。
「知る」事も大切です。環境学習などの学習プログラムに限らず、市で培われてきた、農山村の生活の知恵から学ぶこともたくさんあります。例えば稲刈り後のわらでしめ縄を作るなど、あるものを最大限に資源として使う「滝沢らしい」知恵が、根付いています。こういった日常の中で培われてきた、今となってはすごく大切なものに、滝沢ではまだ出会えるのです。大切なことは、そのような「知恵」に目を向け、触れてみることです。
日常の生活の中にも環境学習の「場」はたくさんあります。こうした一人一人の意識が「滝沢らしい」安全・安心な生活環境を「内側」からつくっていくことになります。

ー皆さんにメッセージをお願いします。
市環境審議会では、本計画で掲げる目標値について、毎年度進捗管理をして、年次報告にまとめます。ぜひ皆さんにはこの年次報告書を見て、何かひとつでも目標値に対する実績値を確認していただきたいです。その数値が目標値を上回っているのか、まだまだ頑張りが足りないのか、それを気にかけていただけると、一人一人の行動が変わってくるのではと思います。
本計画の趣旨を一人一人が理解し、今の滝沢をこの先もずっと、未来を生きるみんなにも残してあげたい、そんなちょっとした思いやりと優しさが、滝沢の未来をつくっていきます。
これらは環境に限った話ではありません。みんなで一緒になって「やさしさに包まれたまち」をつくっていきましょう。

問い合わせ:環境課
【電話】656・6510

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