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自治体の皆さまへ

健康だより 3月は自殺対策強化月間です

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岩手県滝沢市

自殺対策基本法では、例年自殺者の最も多い3月を「自殺対策強化月間」と定め「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現に向け、相談事業や啓発活動を実施しています。市でも相談事業や啓発活動に重点的に取り組む月としています。
下図(出展…人口動態統計、県保健福祉年報)に示すとおり、令和4年の全国の自殺死亡率は17.4(人口10万人当たりの自殺死亡率※人口動態統計)で、令和2年から3年連続の増加となっています。本市の自殺死亡率は過去10年間で最低水準程度まで減少しましたが、今後も手を緩めることなく自殺対策を推進していくことが重要です。

■誰もに起こり得る身近な問題
自殺は、その多くが追い込まれた末の死です。自殺に追い込まれることは、誰もが当事者になり得る重大な問題です。自分には無関係と思わず自身のこととして考え、危機に陥った場合には、助けを求めることが重要です。また、適切な支援やサポートにより自殺を防ぐことができるため、周囲の人で悩みを抱えている人がいる際には、声をかけ、孤独・孤立を防ぐことも重要です。

■今悩みを抱えている人へ
眠れない、食欲が出ない、疲れが取れないなど、いつもと違う心身の不調を感じたり、学校や仕事、家族、健康のことなどで不安があったりしていませんか。
一人で悩みを抱えず、まずは誰かに相談してみることが重要です。市や県央保健所では、精神科医による「こころの健康相談」(予約制・無料)を開催しています。詳細は下表から問い合わせてください。

▽表 こころの健康など相談窓口一覧

■一人一人がゲートキーパーに
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声を掛けてあげられる人のことです。特別な資格は必要ありません。誰でもゲートキーパーになることができます。周りで悩んでいる人がいたら、優しく声を掛けてあげましょう。声を掛け合うことで、不安や悩みを少しでも和らげることができるかもしれません。
ゲートキーパーは「変化に気づく」「じっくりと耳を傾ける」「支援先につなげる」「温かく見守る」という4つの役割があります。どれか1つができるだけでも悩んでいる人にとっては大きな支えになるでしょう。

■ゲートキーパーの役割
▽気付く
悩みや不安を抱え、苦しんでいる人は、誰にも相談できずに孤立することで自殺へと傾いていきます。眠れない、食欲がない、口数が少なくなったなど、いつもと違う様子はありませんか。もしかしたら悩みを抱えているかもしれません。
借金、死別体験、過重労働、配置転換、昇進、引っ越し、出産など…生活の変化は悩みの大きな要因となります。一見幸せそうに見えても、本人は悩んでいる場合があります。
声掛けの例:
・眠れていますか?
・どうしたの?なんだか辛そうだけど…
・何か悩んでいる?よかったら話してね。
・なんか元気がないけど大丈夫?
・何か力になれることはない?など

▽傾聴
これまで重ねてきた苦労をねぎらい、安心して話せる雰囲気をつくりましょう。もし「死にたい」と打ち明けられても相手の感情を否定せず、相手に寄り添う姿勢で耳を傾けましょう。本人を責めたり、安易に励ましたり、相手の考えを否定することは避けましょう。

▽つなぐ
問題解決のためには、専門家の力も必要です。具体的な相談機関があることを伝え、適切な支援につなぐサポートをしましょう。

▽見守る
傷ついたこころが回復するには時間がかかります。うつ病の場合には再発するケースも多く、一進一退を繰り返しながら徐々に回復に向かっていきます。すぐに良くならなくても、温かく寄り添いながら、じっくりと見守りましょう。

■ゲートキーパーの心得
・自ら相手と関わるための心の準備をしよう
・温かみのある対応をしよう
・真剣に聞いているという姿勢を相手に伝えよう
・相手の話を否定せず、しっかりと聞こう
・相手のこれまでの苦労をねぎらおう
・心配していることを伝えよう
・わかりやすく、ゆっくりと話をしよう
・一緒に考えることも支援
・準備やスキルアップも大切
・自分が相談に乗っていて困ったときのつなぎ先(相談窓口など)を知っておく
・ゲートキーパ自身の健康管理、悩み相談も大切

問い合わせ:健康づくり課
【電話】656-6527

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