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[特集]春の叙勲 受章者を紹介

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岩手県矢巾町

令和5年春の叙勲で、町内では漆原眞矢さん、越秀敏さん、大坊哲夫さんの3人の方が受章しました。その人柄、現役時代の思い出や仕事において信条としていたことなどを紹介します。

勲章の種類と授与対象

■教育現場・教育行政 両分野の発展に尽力
瑞宝双光章
越 秀敏さん(元・公立中学校長) 広宮沢1区
公立中学校、小学校の校長などとして、教育分野に携わった越秀敏さん。現場での職務に加えて、県教育委員会事務局などの職員としての経歴も長く、教育行政の分野でも県内の教育の発展に尽力しました。
越さんは「この上ない栄誉で、非常にありがたい気持ちでいっぱい」と話します。
昭和50年に教員生活をスタートし、教諭として教育現場での仕事を3校で計12年経験した後、県や水沢市の教育委員会事務局職員として勤務し、教育現場への数値目標の導入などに携わりました。校長としては、2校で勤務しました。
「定年退職する時、学校に赴任していた当時の教え子が遠方からあいさつに来てくれたり、クラス会を開いてくれたりと、そういったうれしいこともあった。実際に学校でクラスを持っているときにはいろいろあるものだが、こういったことがあると、教員をやっていて良かったと感じる」と教育者としての醍醐味(だいごみ)を語りました。
越さんは「現職時代、『相手のことを優先して考えて』ということを話してきたし、自分自身もそうしてきたつもり。学校現場にあっては、子どもや保護者の願いをまず聞き、丁寧な説明を行いながら、お互いに納得ができるような話し合いを続けることが大切」と語りました。

■地域に根付いた郵便局 普段の積み重ねが鍵
瑞宝双光章
漆原 眞矢さん(元・郵政公社職員) 矢次
漆原眞矢さんは、昭和42年に当時の郵政省に入省。38歳の時に松園郵便局の局長となり、その後退職する64歳までの間、同局で地域に根付いた郵政の各種事業に貢献しました。
「局長時代にも、業務上の成績に基づく表彰で2度、当時の天皇陛下に拝謁したことがある。受章は、自分が務めた期間の評価だと思っている」と漆原さんは受章を喜びます。
松園郵便局長時代には、優秀な成績を上げた郵便局が対象となる表彰を受賞。その背景には、同局で一緒に働く職員との信頼関係が重要だったと振り返ります。
漆原さんは「局長として指導する側で、厳しくすることもあったが、やはり職員一人一人の頑張りが大切。信頼していたし、当時は職員に恵まれたと感じる」
当時、松園郵便局の局長として勤務する中で「地域あっての郵便局」という意識で仕事に励んだ漆原さん。「郵便局として営業や窓口対応などさまざまな仕事がある。そういった仕事をしっかりと行っていくことが、結果として地域に貢献することにつながると思うし、そういった普段の積み重ねが、業績にもつながっていく」と現役時代の信条を述べました。

■統計調査の肝は信頼感 地域の理解を得て活動
瑞宝単光章
大坊 哲夫さん(元・各種統計調査員) 桜屋
大坊哲夫さんは、国勢調査や経済センサスなど、国の重要な統計情報に関わる調査に、昭和50年から、今年5月に町統計調査員協議会長を退任するまで、長年にわたり携わりました。
大坊さんは「皆さんからお祝いしてもらい、手紙なども頂きうれしかった」と話します。
これまでに携わった統計調査は計92回。この間には、調査対象となっている地域住民から調査を拒否されることもあったといい、「調査内容によっては、個人情報に関するきわどい項目もある。担当する地域の皆さんとの信頼関係を築くことが大切で、信頼を得るために、根気よく何度も足を運んで説明し、理解してもらった」と振り返りました。
さまざまな調査を行う中で、担当外の地域での活動に苦労したという大坊さん。そんな中でも、消防団の活動にも取り組んだことから、そのつながりが調査に生かされることもあったといいます。
大坊さんは「今の時代は、さまざまな詐欺などがあり、統計調査員は仕事をする上で苦労も多いと思うが、長く、継続して調査に取り組んでほしい。そのことが、正確なデータに結びついていく」と期待しました。

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