令和7年4月に開校する岩手県立南昌みらい高校は、県立盛岡南高校と県立不来方高校の統合により、新たに本町内に誕生する高校です。ここでは、10月3日(木)に不来方高校で発表された南昌みらい高校の校訓や校章などを紹介します。
◆校訓
友愛:盛岡南高校の校訓の一つ。かけがえのない命を大切にし「他を深く思いやる心を育てたい」との思いが込められています。
共創:不来方高校の理念となる言葉の一つ。他者と協働し、互いの能力を掛け合わせて、「新しい価値を創り出す力を伸ばしたい」との思いが込められています。
日新:日ごとに新しくなる、向上するという意味。常に物事の道理や本質を追及し「日々自己を向上させることを目指して学校生活を送って欲しい」という願いが込められています。
◆校章
あたたかな太陽に照らされた南昌山に多様な鳥たちが集う風景に見立てて「み」「ら」「い」の字形で構成されています。
学生の健やかな成長への願いを鳥たちの存在に重ねつつ、全てが「みらい」そのものへと変化していくビジョンが込められました。文字はさまざまなシーンで使用しやすい機能性と柔らかな印象を兼ね備えたオリジナルの字形となっています。
・校章制作
合同会社ホームシックデザイン代表社員 清水真介さん
今までの高校の校章とは一線を画したいと考え、岩手の未来を想起させることを念頭に開発を進めました。制服やユニフォームなど、さまざまな地色に校章が入ることが想定されましたので、かたちの面白さに重点を置き、デザインを行いました。シーンに合わせて、楽しく見えたり、かっこよく見えたりと、印象が変わって見える校章に仕上げています。
長く愛される校章になることを願っています。
◆スクールカラー あさぎ色
あさぎ色は青と緑の双方の特徴を合わせ持つ色で、繊細で複雑な深みのある日本の伝統色です。希望に満ちた明るい未来を連想させる青色と、緑豊かな環境の中で若葉のように成長する新しい力を連想させる緑色を合わせ、未来に羽ばたく生徒の知力、体力、人徳を育てたいという強い思いが込められています。
あさぎ色は制服のうち、男子のネクタイ、女子のリボンの中で使用しています。
この他にも開校後は部活動などのユニフォームや学校生活のさまざまな場面で使用される予定です。
◆校歌
校歌の作詞はフリー編集者・ライターの菅原伊保子さん、作曲は不来方高校音楽部OBで県立高田高校教諭の山本修平さんが行いました。町内の豊かな環境の中で生徒が成長できるよう「ブルーグリーンの地平を拓く」など、歌詞の至るところに願いが込められました。
※詳しくは本紙をご覧ください。
・校歌作曲
県立高田高校教諭 山本修平さん(不来方高校音楽部OB)
生徒が親しみやすく、長く愛着を持って歌えるよう作曲しました。
前半は自然環境を歌えるように、なだらかな、爽やかに歌えるようなメロディー。後半は自らを奮い立たせるような、応援歌のように力強く歌えるように作曲をしました。
前半と後半をつなぐ、大事なポイント「地平を拓(ひら)く」には上昇の上降する音程を使い、未来に向かって発展していくという意味を込めて作曲しました。この曲が全校の活気づく曲であってほしいと願って曲を作りました。
・校歌作詞
フリー編集者・ライター 菅原伊保子さん
「生徒の未来が夢と希望を持って歩ける人生でありますように」と願いを込めました。「ブルーグリーン」は矢巾町の豊かな自然環境を指し、その緑と青を当たり前のように見ている中で、感性と個性を磨いてほしいと思いました。
校歌は学校のアイデンティティの1つで、生徒の拠り所であり、同窓生の合言葉のようなものでもないかと思います。卒業後も人生の大事な節目に肩を組んで歌ってもらえたら幸せですし、100年先まで歌い継がれていくように願っています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>