矢巾町民劇場第27回公演「晶光の空~藤原健次郎物語」は2月10日、11日、田園ホールで行われました。町民を主に120人が携わった手作りの演劇で、2日間の公演で計689人が来場しました。今回は第8回公演の再演となり、町出身で宮沢賢治と深い親交があった「藤原健次郎」を中心に進む物語。16歳の若さで亡くなった健次郎の力強い生き様と賢治との友情が描かれ、会場は感動に包まれました。劇中にも登場した「宮沢賢治」「藤原健次郎」「南昌山」と命名された星(小惑星)は今年7月、南西の夜空で同時に見られる予定です。
藤原健次郎…ふじわら・けんじろう(1894~1910)
矢巾町白沢出身で、盛岡中学時代は宮沢賢治の1年先輩。学校の寮では同じ部屋で、賢治の指導係だった。明治43(1910)年の夏、同校野球部で行われた秋田遠征の帰路で腸チフスにかかり、それが原因で16歳の若さで亡くなったとされる。
健次郎の生家からは賢治ゆかりの品が見つかっており、2人がよく遊んだ南昌山は賢治の絵画「日輪と山」に描かれている。
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