「私も子どもの頃、親に叩かれて育ってきたから…」「親の言う事を聞かせるためにやっている」…子どもが心を傷つけたり痛い思いをして、親にそれを止めてほしいと思っているのであれば、それは「しつけ」ではなく、「虐待」です。
虐待は子どもの人権を著しく侵害し、心身の健全な成長や人格形成に重大な影響を与えます。
子育ての悩みや不安から始まる事も少なくありません。子どもをしっかり育てたい、ちゃんとそだってほしい…その思いで子育てを頑張り過ぎて虐待してしまう保護者もいます。虐待は家族だけの問題ではなく、地域全体で見守る事が大切です。
児童虐待をうけているのではと思われる子どもがいたら、ご自身が妊娠や子育てに悩んでいたら、近くに子育てに悩んでいる人がいたら、自分は虐待を受けていると思ったら、下記窓口にご連絡ください。
児童虐待の通告・相談は、匿名で行うこともできます。
役場や児童相談所へ通告した人の名前が、その子どもや保護者に公表される事は絶対にありません。
あなたからの一本の電話で、救われる子どもがいます。
問い合わせ先:児童相談所全国共通ダイヤル
【電話】189「いちはやく」
■児童虐待とは
・身体的虐待…手で叩く、棒で叩く、蹴る、殴る、お尻ペンペン、胸ぐらをつかむ、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、押し倒す、溺れさせる、冷たいシャワーをかける、首を絞める、戸外に締め出すなど
・心理的虐待…大声で怒鳴る、言葉で脅す、無視する、きょうだい間での差別、刃物で脅す、子どもの前で夫婦や家族で喧嘩をする(面前DV)、子どもの前で家族に暴力をふるう(DV)、子どもの心を傷つける言葉を繰り返し言うなど
・性的虐待…子どもに性的行為を見せる・させる、性器を触る、性的な写真の被写体にするなど
・ネグレクト…子どもが学校に行きたいのに行かせない、子どもの体調が悪いのに病院に連れて行かない、乳児健診を受けさせない、食事を与えない、車の中に放置する、乳幼児を家に残して外出する、入浴させない、汚れた洋服を着せる、保護者以外の家族が虐待行為を行っている事を見ていても放置するなど
■虐待に気付くサイン
・子どもに見られるサイン…不自然な傷アザなどがある、いつも泣き声が家から聞こえてくる、服装や体がいつも汚れている、季節に合わない服装をしている、表情が乏しい、落ち着きがなく乱暴、家に帰りたがらない、親を避けている、親がいなくなると急に表情が晴れやかになる、食べない・貪るように食べるなどの異常な食行動など
・保護者に見られるサイン…地域や親族との交流がなく孤立している、いつも怒鳴り声が家から聞こえてくる、子どもを家に残したまま外出している、人前で子どもを厳しく叱る・叩く、子育てに拒否的・無関心など
問い合わせ先:健康福祉課・福祉担当
【電話】46-4736
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