軽米の輝き人 vol.27

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■自然の大切さを伝えたい
森の案内人
荒澤作郎さん
ARASAWA　SAKUO

「これからも子どもたちに自然の大切さを伝えて行きたい」フォレストスクールの講師など、子どもたちの自然教育に力を入れている荒澤作郎(さくお)さんは今後の楽しみを語る。
荒澤さんが子どもたちの自然教育を始めるきっかけとなったのが、平成19年に行われた雪谷川源流探検隊。植物やキノコが好きで山歩きが堪能な荒澤さんに案内人の依頼があり、参加した子どもたちに自然の恵みや大切さを伝えた。「仕事をしながらだったけど、だんだんと子どもたちに教えるのが楽しくなってきて…」と当時を振り返った。
退職後も県から依頼されたマツクイムシ防除推進員や希少野生動植物調査員を通して山や植物に関わり続けている。この活動が縁となり、今年49年ぶりに岩手県で開催された第73回全国植樹祭に招待された。「印象的だったのは宮沢賢治の童話の朗読。賢治の作品には森づくりにつながる作品がたくさんあり、改めて岩手は素晴らしいと感じた」と感激。これからの活力となった。
他にも山ぶどうの栽培や盆栽など、多岐にわたって活躍している荒澤さん。今年の山ぶどうは霜に当たってしまったと嘆く一方で、すでに来年を見据えている。「まずは来年に向けて山ぶどうを再生させたい。そして子どもたちに自然の働きについて興味をもってもらいたい」と決意を語った。動植物を愛する荒澤さんの活動はこれからも続く。