軽米の輝き人 vol.28

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■最大限の力を発揮して地区大会よりもいい演奏を
県立軽米高校
吹奏楽部
K.H.S BRASS BAND CLUB

第61回岩手県吹奏楽コンクール県北地区大会、高校小編成の部(3人以上30人以内で構成)で見事金賞に輝き県大会出場を決めたのは部員数6人の軽米高校吹奏楽部(五郎丸椋太(りょうた)部長)。「まさか金賞を取れるなんて思っていなかった。嬉しいというよりも信じられなかった」と部員たちは口々にそう話した。
軽米高校吹奏楽部は1年生2人、3年生4人で活動している。全員が楽器経験者というわけではなく、中には始めてまだ1年しか経っていない部員もいるが、「学年関係なく部員みんなで教え合い、助け合うことができる。そして、みんなが同じ気持ちで目標に向かっている」とチームワークが強み。
もちろん人数が少ないからこそ苦労も多い。1つの曲を完成させるためにはパーカッションは、マリンバ、ティンパニなどの打楽器をいくつも担当しなくてはいけない。演奏できる曲が限られてしまったり、編曲してメロディーを穴埋めしたりなど大変なことも多くあるが、みんなが協力し合って1つの曲を完成させてきた。
顧問の石塚千登勢(ちとせ)先生は、「生徒は表現力が豊かで、コーチの指摘したことをすぐに音で表すことができる。全員が主役で、それぞれが自分の役割を果たしている」と話す。人数が少ないからこそ、ひとりひとりの存在が大切で、責任をもって演奏できるのも貴重な経験になっている。県大会で演奏する曲は「雪月花」。四季折々の美しい風景を表現し、6人で作り上げた「雪月花」をホールいっぱいに響かせる。