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農業委員会だより

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岩手県軽米町

■地域計画策定のための農地利用に関するアンケートを実施します
令和5年4月1日より農業経営基盤強化促進法が改正され、町は地域の目指すべき将来の農地利用の姿を明確化した地域計画を策定することになりました。地域計画は、農地1筆ごとに将来の利用者を特定した目標地図を柱とし、農業委員会等と連携し、町が策定します。
地域計画を策定するにあたり、農地の現状や将来の意向を示した地図(目標地図の素案)を作成するため、農地の所有者・耕作者を対象とした「農地利用に関するアンケート」を実施します。町の農業の未来について話し合うための重要な資料となりますので、ご協力をお願いします。

■農業者年金に加入しましょう
農業者には厚生年金などの上乗せ年金がありませんが、農業者なら広く加入でき、上乗せ年金に該当する「農業者年金」があります。自分が積み立てた保険料と運用実績により年金額が決まる確定拠出型農業者年金の活用により、公的年金の上乗せとなる資産を確保し、ゆとりある老後を実現しましょう!
・農業者であれば誰でも入れる「終身年金」。奥様も加入できます!
・積立方式・確定拠出型で、少子高齢化に強い!
・保険料額は自由に設定(月額20,000円~67,000円)
・80歳より前に死亡した場合は一時金も!
・保険料の全額を社会保険料控除できる!
・一定の要件を満たす農業者には保険料の国庫補助も!

■視察研修に行ってきました
農業委員会の県外視察研修は、農業委員等が広範な知識を習得する機会を設け、今後の農業委員会活動の活性化に寄与することを目的として、任期中の3年に1度実施しています。
本年度は、「鳥獣被害防止対策」と「有機農業」をテーマに、岐阜県郡上市と白川町を視察研修をしました。
(岐阜県郡上市と白川町に行ってきました!)

●鳥獣被害対策の先進地 岐阜県郡上市
郡上市には、イノシシ・二ホンジカ・ニホンザル・カラス・ハクビシンなど多種の害獣が生息しています。令和4年度の農作物の鳥獣被害額は2,494万円で、過去5年で一番低い被害額となりましたが、近年はニホンザルとニホンジカの被害額が増加傾向です。
郡上市における被害防除の特徴は、「防護柵」と「捕獲・駆除」があげられます。各集落の住民が鳥獣被害対策への意識が高く、住民と連携し鳥獣被害防止対策を進めていると感じました。

▽防護柵の特徴
集落全体をワイヤーメッシュ柵で囲んでます。これは国の補助金を活用し、集落の住民が設置することが条件です。さらに、場所や鳥獣の種類によっては電気柵など設置。こちらは市が補助金を交付しています。防護柵について、集落にあった防除となるよう年次的に設置計画を掲げ、常に創意工夫を凝らしながら取り組んでいました。

▽捕獲・駆除の特徴
鳥獣被害対策実施隊318名(猟友会)が捕獲・追い払いやパトロール・被害確認を行い、捕獲した有害鳥獣に対して奨励金を交付。しかし、高齢化などで実施隊員が減少し、隊員確保が今後の課題になっています。

●有機農業 岐阜県白川町
白川町で活動しているNPO法人ゆうきハートネットは、有機栽培農家で構成されており、栽培方法の継承や研究はもちろん、有機農業の体験交流や移住者の就農支援の取り組みも行っています。環境に配慮した有機栽培物はネット販売に加え、主に近隣の名古屋市へ販売し消費されている特徴がありました。また、有機農業を通じた取り組みが、町外との人・物・文化の交流や関係人口の増加に寄与し、白川町への移住や新規就農の増加につながっているということでした。

▽有機農業
(1)化学肥料や農薬を使用しない
(2)遺伝子組換え技術を使用しない
(3)農業生産に由来する環境への負担をできる限り低減する
の3つの手法で行われます。なお、国では2050年までに耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%に拡大する目標が掲げられています。

問い合わせ:町農業委員会事務局
【電話】46-4739

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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