軽米の輝き人 vol.35

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■苅谷果樹園の商品で軽米町を全国に
苅谷果樹園代表
苅谷恭子
KARIYA CHIKAKO

令和3年度のかるまいブランド認証商品に選ばれた苅谷果樹園のりんごジュース。苅谷恭子さんの愛情とこだわりの詰まったりんごとジュースは、町内外から愛されている。
苅谷さんが同園の3代目代表となったのは6年前。25年ほど勤めた会社を退職し、後を継いだ。義父が果樹園の今後に悩んでいたとき、苅谷さんの頭をよぎったのは「嫁いできて最初にりんごを食べたとき、とてもおいしいと思った」その強い印象が忘れられなかった。「このまま木を切ってしまうのはもったいない」と果樹園を守っていくことを決意した。農業経験がなく用語もわからなかったが、試行錯誤しながら「おいしいりんごを届けたい」と日々努力を続けている。
苅谷果樹園のもう一つの看板商品は、添加物の入らない素材そのものの味を楽しめるりんごジュース。絞ったときに1番おいしいと思うタイミングで収穫し作っている。ジュースにすることで時期に限らずいつでも味わうことができ、種類も豊富だ。中でも「ブレンド」には特にこだわって作っている。甘さだけではなく酸味もあって飽きの来ない味を目指し、数種類をブレンドして作る。その年によって甘味や酸味の変化するりんごを絶妙にかけ合わせて作るオリジナルのりんごジュースだ。
「生のりんごやジュースなど苅谷果樹園の商品を通じて、軽米町を全国の方に知ってもらいたい」との思いも強い。収穫から出荷の時期はとても忙しく、疲れ果ててしまうが、商品が届いた人たちから「ありがとう」のメッセージを励みにりんごづくりに丹精する。