■手にした人を笑顔にさせるこごらのデザイン
コゴラノデザイン
下斗米萌
SHIMOTOMAI MOE
軽米町出身でデザイナーとして活躍する下斗米萌(もえ)さん。下斗米さんが手掛ける「コゴラノデザイン」は、県北地域の郷土食や特産物などを使ったデザインが特徴。地元の人にはなじみのある、地元以外の人には新鮮でゆるくてかわいい魅力ある作品に映る。
絵を描くことが好きで、デザイナーを志していた下斗米さんは、高校を卒業してデザインの専門学校に進学した。卒業後、造園会社に就職し庭の設計やチラシの作成などでスキルを磨いてきたが、地元の役に立ちたいという思いが強くなり、生まれ育った軽米町に戻ることを決意。結婚、出産を経て仕事復帰を考えたとき「今までと同じような仕事をして満足できるのか」と立ち止まり、新たなことに挑戦しようと一念発起し「コゴラノデザイン」を立ち上げた。
下斗米さんのデザインには、郷土食のへっちょこだんごやかっけ、南部せんべいなどが描かれ、「わんつか袋」のように商品名に方言が使われるなど、至るところに「岩手県北」がちりばめられている。ここら辺の物を使ったとの意味から「コゴラノデザイン」という屋号が生まれた。方言や伝統を楽しく伝えていきたいとの願いと岩手県北らしさへの思いも込められている。旧姓を名乗るのにも理由がある。「下斗米」という苗字は岩手県北地方に多く、せっかく地元で活動するなら、と旧姓で活動している。
「作りたい物やデザインが多く、何から手をつけていいかわからない」ほど商品開発に心躍らせる。手にした人を笑顔にさせるデザインで全国発信を夢見る。
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