■二十歳のつどい有志バンド
NO NAME(ノーネーム)
また集まって演奏できたらいいな——コロナ禍を乗り越え二十歳を迎えた令和6年8月15日、二十歳のつどいでバンド演奏を披露した。「NO NAME(ノーネーム)」は、ギターボーカル七戸秀彰(ひであき)さん、キーボード玉舘慶汰(けいた)さん、ドラム玉舘七花(ななか)さんの同級生と、秀彰さんの弟でベースの隼人(はやと)さんで構成。人生の節目に宇漢米館に感謝の音色を響かせた。
結成から5年目となる「NO NAME」。秀彰さんらが高1の時に楽器経験者やバンドに興味を持つ仲間が集まり活動がスタートし、文化祭を中心に演奏してきた。活動の幅を広げようと思っていたが、新型コロナウイルス感染症によるイベント中止で、思うようにステージに立てない日々が続いた。そんな中、卒業を迎え「また集まって演奏できたらいいね」と約束を交わし、それぞれの道へ進んだ。
「二十歳のつどいで演奏しよう」みんなの思いが一致した。曲目は、高校時代に何度も演奏したback number(バックナンバー)の「花束」。そして親への感謝を込めた「手紙」の2曲を選んだ。集まって練習できたのはわずか2回だったが、高校時代の悔しい気持ちをバネにそれぞれで練習に励み、精いっぱいの演奏で感謝の気持ちを届けることができた。納得のいく演奏とは言えなかったが、集まってまた演奏できたという達成感に溢れた。
これから就職したりそれぞれの道を進んでも、「20年後、40年後も同じ場所で同じ曲を演奏できたら」と未来を思い描く。困難を乗り越えたかけがえのない仲間と共に、大人への1歩を力強く踏み出した。
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