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新春特別企画 山本賢一 町長×松浦満雄 町議会議長(1)

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岩手県軽米町

2025年1月号では町村合併70周年記念新春特別企画として、山本賢一町長と松浦満雄町議会議長との特別対談を行いました。2024年を振り返って、そしてことし一年の町政について思いをお伝えし年頭のご挨拶とさせていただきます。

対談日:令和6年12月18日
会場:かるまい文化交流センター「宇漢米館」

▽はじめに町民の皆様に新年のあいさつをお願いいたします。
山本町長:新年あけましておめでとうございます。昨年は、令和5年12月1日にオープンしたかるまい文化交流センター宇漢米館(以下「宇漢米館」)が、開館以来、町民の皆様をはじめたくさんの方々に利用いただきました。ことしもその流れを継続・発展させていきたいと考えています。また若者定住対策も重要施策として進めてまいります。一人一人の活力と思いやりが循環する町の実現に向け、各種施策を推進してまいります。
松浦議長:新年あけましておめでとうございます。町議会を代表して謹んで新年のご挨拶を申し上げます。町民の皆様方にとりまして本年が災害の無い、幸多き年となりますようお祈り申し上げます。ことしは任期4年間の折り返しを迎えます。各常任委員会等の構成も改まり町民福祉の向上、新たな課題解決に向けて議員一同町の発展のため全力を傾注する決意を新たにしています。

■宇漢米館来館者が6万人を突破
▽2024年を振り返って成果と課題について伺います。
山本町長:宇漢米館は皆様に支えられ約1年間で利用者が6万人を超えました。また太陽光発電施設など再エネ関連の固定資産税が増えたことで、平成24年度と令和4年度との比較で町税全体がほぼ2倍に増えたことが日本経済新聞で報道されました。それと地域おこし協力隊が新たに4名増え現在は6名となり、今後の若者の定住にはずみがつくものと期待しています。
松浦議長:私もなんといっても宇漢米館の開館です。建設費も多額で、町民に愛され活用されるか心配もありましたが、オープニングイヤーとして大成功だったと思います。これだけの方が来館されたことは、町民の皆様が文化活動を渇望していたんだなと。そして活発に活動されていることはすばらしいと思います。町長が描いた構想が、足掛け7年かけて完成し成果が見えている。素晴らしいことです。二つ目は令和の米騒動です。こんなに簡単に米不足が起きるとは驚きましたが、農家の皆様は生産意欲が高まっています。これを機会に水田の圃場整備が進むことを期待します。

■町村合併から70周年
▽2025年は、1955年(昭和30年)の町村合併から70周年となります。
山本町長:昭和29年生まれの私とほぼ重なります。70年前を振り返ると、当時日本は高度経済成長の真っただ中でしたが、89年のバブル崩壊を機にデフレ経済に転換しました。成長とデフレを半分ずつ経験したと言えます。当町は農業が主産業であり、歴代町長も農業振興に力を入れてまいりました。兼田町長はホップの生産振興を、中村町長は葉タバコを、内澤町長は和牛繁殖、平町長は特産品開発等が思い返されます。私も雑穀生産や飼料用米に取り組んできました。さらに再生可能エネルギーの推進、園芸施設など次世代型の農業施策を進めていきたいと考えています。
松浦議長:私は町村合併から3年後に生まれましたが、まさに軽米町の全盛期の生き生きと活況を呈した様子が思い浮かびます。私たちも偉大な先人に負けないよう、町の未来に希望を持ち、後世に素晴らしい古里を残すべく、共に誓い合う70周年にしたいです。全世帯に繋がる光ファイバー網を利活用してDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め業務を効率化し、貴重な人材は町づくりに向けていければと思います。議会でも3年前にノートパソコンを導入し、本格的にペーパーレスでの議会運営がなされています。

■音更町姉妹交流は40周年
▽昭和60年10月31日の音更町との姉妹町締結から40年を迎えます。音更町との関係をどう発展させていきたいですか。
山本町長:音更町に初めて足を踏み入れた本町出身の大川宇八郎翁をきっかけに始まった両町交流ですが、行政、経済、文化、人的交流が続けられ深い結びつきを築いてきました。私の息子も小学生の頃、宿泊研修に参加し音更の子供たちと交流を重ねました。この交流はすでに2世代目(子)になっていて、すぐに3世代目(孫)の交流になります。こういった流れを多世代、各業界の活発な交流に発展させていきたいですね。
松浦議長:議会でも初当選時には互いに訪問交流を行っています。議員同士でも、自分の子どもの宿泊交流が一番の思い出だという話題になります。この接点を大切に一度だけの交流ではなく、中学、高校、あるいは二十歳など節目節目で交流する機会があれば、更に両町の結びつきが強まるのではないかと考えます。更に、町出身者も多い仙台市を拠点に「在仙軽米会」を立ち上げてはどうでしょうか。新たな展開に発展することを期待します。

▽開館2年目となる宇漢米館についてどのように考えていますか。
山本町長:昨年に引き続き来館者が益々増えるよう町を挙げて取り組んでいきたい。特にも町民の皆様や民間事業者と連携しながら創意工夫を凝らしていきたいです。
松浦議長:これからは見るばかりでなく、町民自らが参加できる企画を増やしていってはどうでしょうか。のど自慢大会などテレビ放映されると波及効果が高いと思います。そんな企画を期待しています。

▽宇漢米館2階の「いまるカフェ」についてはどう感じていますか。
山本町長:月平均500人ぐらい利用されているようです。最初の年とすれば、上出来ではないかと思っています。
松浦議長:行ってみたいという声をよく聞きます。町民の皆さんに浸透してきていると感じています。同じ2階のテラスの外部分を使った企画もできれば、更に交流が多種多様に行われ、利用者層も変化して賑わいにつながると思います。

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