■指定文化財紹介(14)
~市指定有形文化財(歴史資料)上長部観音堂の板碑(いたび)群~
板碑は、現在の卒塔婆(そとうば)にあたり、中世を中心に立てられた石碑の一種で、死者への供養などの願いが込められています。
板碑の多くは、正面の上部に仏をあらわす種子(しゅじ)(梵字(ぼんじ))と年号や趣旨が刻まれています。
上長部観音堂の板碑には、「大日如来(だいにちにょらい)」「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」を表す種子が刻まれており、このうち普賢菩薩種子板碑には「明治三十九年旧五月十二日金剛光菩薩(こんごうこうぼさつ)上長部川洪水石碑河中ヨリ出現」と刻まれています。
両板碑ともに、もとは別の場所に造立されていましたが、現在は、気仙三十三観音の五番札所である上長部観音堂境内に安置されています。
問い合わせ先:市教育委員会管理課文化財係
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