8月3日(土)から5日(月)にかけては、市と友好協定を結ぶ川崎フロンターレのU-15所属の中学1年生が本市を訪れ、高田フロンターレスマイルシップ事業として3日間の修学旅行を行いました。
学生の皆さんは、高田松原津波復興祈念公園の見学や、本市の川崎フロンターレ応援団体「フロンターレサポーターず」による震災当時の講話を通じて、命の尊さに対する理解を深めたほか、本市やJリーグの他クラブのジュニアユースとの交流試合を行い、絆を確かめ合いました。
◆命の大切さを講話
・フロンターレサポーターず 戸羽幸輝(とばこうき)さん
東日本大震災では、避難訓練で避難していた場所のほとんどが被災し、多くの人が犠牲となり、また過酷な避難生活を経験しました。
物はいつでも手に入りますが、人の命は買うことができません。避難する際は、本当にそこが安全な場所なのかを考えてみてください。
そして、今サッカーができていることを当たり前だと思わずに、感謝の気持ちを持ってこれからも楽しんでほしいと思います。
◆感謝の気持ち
▽川崎フロンターレU-15等々力 大寺楓真(おおでらふうま)さん
陸前高田が東日本大震災という大災害を経験したことは知っていましたが、今回、当時の色々な話を聞いて改めて大変な思いをしていたことが分かりました。
交流試合では、フロンターレの名前を背負っていることを自覚し、楽しみながらも圧倒できるようにという思いで戦いました。
川崎に戻ってもサッカーができることを当たり前だと思わずにがんばりたいです。
▽高田第一中学校1年 岩渕理玖(いわぶちりく)さん
フロンターレの選手たちは一人一人技術があって声がけも的確で、自分たちも粘り強く戦えましたが、とてもレベルが高かったです。
震災を直接経験していなくても教えてくれる人がこのまちにはたくさんいます。フロンターレの皆さんにも今回高田で学んだことを周りの人に伝えていってほしいです。
こうした機会は当たり前ではないので、自分も感謝の気持ちを忘れずに、サッカーを楽しみたいと思います。
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