災害に強いまちづくりのためには、自身や地域の人たちの命と生活を守ることができるよう、市民の皆さん一人一人が普段から災害に対応する力を高めておくことが必要です。そのためには、地域における防災リーダーが中核となって、地域での防災啓発など地域防災力の向上を目指して活躍していただくことが重要です。
本市では、将来の大規模災害の発生に備え、防災に関する知識や技術を習得し、地域における防災リーダーとして活躍できる人材「陸前高田市防災マイスター」を平成30年度から養成しています。
これをきっかけに、令和5年5月、マイスターの有志が中心となり、本市の地域防災力の向上を目的として、新たに「陸前高田市防災マイスターの集い」が結成されました。
今月は、「陸前高田市防災マイスターの集い」の活動について紹介します。
■主な活動内容
(1)地域での防災講座の実施
地域からの要望に基づき、市民の防災意識向上に向けた講座を実施しています。昨年9月8日(日)には、市立図書館で気象や災害についての講座を実施したほか、小学校や保育園などでも防災に関する講演を行いました。
(2)市が主催する防災イベントへの出展
令和5・6年度に市が実施した防災イベント(消防・防災フェスタ)に参加し、身近なところからできる災害への備えについて来場者に紹介しました。また、令和6年度津波避難訓練(11月10日(日))の際に下矢作地区コミュニティセンターで行われた避難所運営訓練では、応急手当や災害時のトイレの利用方法を参加者にレクチャーしました。
(3)自主防災組織との連携に向けた取り組み
地域における防災活動の中核である自主防災組織と連携して活動していくため、令和5・6年度に市が実施した自主防災組織のリーダーに向けた研修会に参加し、それぞれの活動についての意見交換を行いました。
このほかにも、定期的に会員間での勉強会を実施し、会員同士の親睦を深めながら、知識の習得に努めています。
■活動の様子
・令和6年度津波避難訓練での防災啓発の様子
・市が主催する防災イベントへの出展の様子(物干し竿と毛布を使った担架の紹介)
・市が主催する防災イベントへの出展の様子(市街地模型などの展示)
・会員間での勉強会の様子
・令和6年度自主防災組織リーダー研修会の様子
※詳しくは本紙をご覧ください。
■防災ミニクイズ
母国語が英語ではない外国人にとって、聞きなれない英語で話すよりも、「〇〇〇〇にほんご」を使うことが分かりやすい場合があります。
例)土足厳禁→くつを、ぬいでください。
○に入る言葉は?
答え:やさしい
■最後に ~陸前高田市防災マイスターの集い 会長より~
養成講座を経て、晴れて「陸前高田市防災マイスター」となり、このまちの防災の力になりたいと思っていましたが、なかなか具体的に動けずにいました。そんな思いを抱えていた防災マイスターたちが集まって結成したのが、私たち「陸前高田市防災マイスターの集い」です。おかげさまで、結成2年にして消防・防災フェスタへの出展や様々な場面での防災講座、自主防災組織リーダー研修会への参加など、多くの活動の場を持たせていただき、本会の活動の幅が広がってきました。
これからも、日常生活の延長としての防災や地域の防災活動について、市民の皆さんと共に考え、行動し、自然災害に見舞われたときに、それを乗り越えていく陸前高田市となるよう、活動を続けていきます。
防災について、学びたい、考えていきたい方は、ぜひ私たち「陸前高田市防災マイスターの集い」にご連絡ください。
陸前高田市防災マイスターの集い 会長 佐藤 健(さとうけん)
問い合わせ先:陸前高田市防災マイスターの集い事務局(市役所防災課)
【電話】0192-54-2111(内線703)
■令和6年度陸前高田市防災マイスター養成講座閉講式
12月15日(日)、陸前高田市防災マイスター養成講座の閉講式が市コミュニティホールで行われました。
本年度は、新たに21人を市防災マイスターに認定。新規認定者代表としてあいさつした嶋村美和(しまむらみわ)さんは「今後、日々の生活の中で思いもよらないことが起きるかもしれない。横のつながりやご縁を大事にしながら、とっさの時に今回の講座を生かせるようにしたい」と、マイスターとしての決意や展望を話しました。
・認定者の累計は、136人となりました
問い合わせ先:市役所防災課
【電話】(内線703)
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